15timeの呪い。
モロッコに戻って60泊記念日です。
エッサウィラを去るまで、あと8日に迫りました。
その後は(お金がないので)、宿なしとして放浪します。
というわけで、車の保険屋さんへ。
保険料の安い保険屋さんに行って、
「日本の車なんですけど、保険ください」
ってお願いしましたが、
「うちはモロッコ専用なんで、外国車はダメです」
と断れました。でもぜんぜん平気、想定内です。
2020年の3月にも断られているので。とぼけていれば買えることもあるかと思って試しただけです。
襟を正して、AXAへ。
事務所にはおばさんがひとりいるだけ。
「あんたの車はアレ? アレだとひと月3万5千円」って。
えーーーーっ! いやいやいや、それは高いよ、おばさん。
だって2020年の3月にここで保険に入ったけど、そのときは1万円くらいだったんだから。
よく調べてよ。
って言ってもぜんぜん英語が通じませんで、15time、15timeと意味不明の数字を繰り返します。
なんにしろ、3万円以上ものお金を払うのは嫌なので、マネージャーがいるころに出直すことにしました。
家に帰って気づいたんだけど、15timeって、3時って意味だったかも。3時にボスが帰ってくるって言いたかったのかも。
世界に名だたるグローバル企業AXAだというのに、その英語力、勘弁してよ、とか思いながら、近所の駄菓子屋さんで水を買いました。
10リットルで22モロッコディラハム。
50ディラハム札を渡すと、駄菓子屋のお兄ちゃん、目が泳ぎ始めました。
全力で暗算しているみたい。
いつまで経っても計算が終わらないので、しかたない、指で教えてあげました。
いい、よく見てよ。
まず、指3本。
そして、指8本。
お兄さん、目をパっと輝かせて、ありがとう! おじさん計算が早いねって顔しながら、お釣りをくれました。
28ディラハム。
手話も通じない!って思ったけど、君が正しい。