被告人のなかに、英語を話せる人、いませんかー?
帰国するまえに、解決しとかなきゃならん大きな問題が、19か月に及ぶオーバーステイです。
朝9時、警察に出頭しました。
どーもですーっ!って。
先週、一度顔を出しているので、ここは気軽に。
で、なんの挨拶もないまま1時間半も待たされます。
で、いくつかの書類にサインをして、し終わってから書類を確認すると、日付が2年くらい未来になっている。
モロッコとはいえどもアフリカですから、それくらいの誤差はあるわけです。
って感心している場合じゃなくて、修正してください。
その後、裁判所に案内されて、雑多な犯罪者に混ざって3時間半待たされます。
寒い部屋で。
強盗とか、薬の売人とか、マフィアとかと一緒に(知らんけど)。
2番法廷に入室できたのは、14時。
裁判が始まって、ボクらとはまったく関係ない傷害事件かなんかの裁判をいくつも傍聴。
これが1時間たっぷりありまして。
映画か!ってくらい熱弁する弁護士や、意外と冷めた感じの検察との攻防。
証拠の写真を提出したり、すでに留置されているリモート出席の被告とモニター越しで話したり。
「もういい!」って言われているのに、身の潔白を訴え続ける奴もいたりして。
全部アラビア語なんで、正直よくわからないけど。
15時になって、ようやくボクらの裁判が始まりました。
Yukoとふたりで被告人席に立つと、変な服を着た裁判官が、
「アラビア語かフランス語を話せるか?」
英語だけって答えたら、
「被告人のなかに、英語を話せる人いませんかー?」って。
裁判官、弁護士数名、検察と、高学歴の人がたくさんいるのに、誰も英語を話せないみたいで。
「あ、わたし、なんでもいけるわよ」って手をあげてくれた、フランス人のおばちゃんが通訳してくれ、
「オーバーステイした理由は?」
「車旅なんだけど、フェリーが欠航してしまって」
これで、速攻で結審(っていうのかどうかは知らないけれど)。
通訳のおばちゃん、どんな悪いことをしてここにいるんだか知りませんが、ありがとう。
罰金は、700MAD(7,700円)。
噂では1,600MAD(19,980円)だったから、半額です。
ラッキーって喜んでいたら、
「あ、やっぱ、500MADでいいや」
って、さらに値引きしてくれました。
その辺のさじ加減がよくわからないけど、Yukoに言わせると、このディスカウントはボクの丸顔となで肩の勝利だそうです。
気が変わらないうちにさっさと払ってしまいたいのに、罰金は明日の9時に払いに来いって。
なかなか、終わらない〜。
モロッコの昨日の陽性者は、55人(8人死亡)。