欲しいものがないオークション。
夕方、散歩。
ここエッサウィラのメディナ(旧市街)は、フランス人の建築家テオドール・コルニュが設計。ヨーロッパの要塞美を取り入れたため、あまり迷路化していません。
真ん中に幅6メートルもあるメインストリートが一直線に伸びているし、それにしたって出口まで600メートルしかありません。迷おうったってなかなか迷えないわけです。
とか言いながら出鱈目に歩いて道に迷い、ああ、こんなところに出るのか!って驚いて遊んでました。
したら、いつも行く中庭の裏に車3台ぶんくらいのスペースがあって、真ん中にゴミみたいな家財道具。毛布とか箪笥とか、自転車とか、ワケわからないものがキャンプファイアーの焚き火みたいに積み上がってて、それを暇そうなおっさんたちが取り囲んでました。
ナニしてんの?
ひとりのおじさんが毛布を広げて観客の前をぐるりと回りながら、ほにゃららら〜ほにゃららら〜言ってまして、テキトーに訳すと、たぶんね
「毛布〜、毛布〜、フランス直輸入の高級毛布〜。1000円から〜。1000円1000円。あったかいよ〜あったかいよ〜。奥さん喜ぶよ〜」
みたいな感じ。
オークションでした。
言うなれば、サザビーみたいの。
メルカリの人力版です。
買いたいものはひとつもないけど、いい観光地を見つけました。