通は皮ごと食うって。

日曜日。

夜、Go邸ファミリーが帰ってきました。

日本からの重要な物資を受け取りまして、例えば

見たことも聞いたこともない「しるこサンド」、貴重〜。

お土産にいただいたのは、

さきいか。

さきいかはモロッコで喜ばれるので、いいお土産になります。

ところで、日本はいかがでした?

とか訊きながら、

いちじくをいただいきました。

実家の庭になってたのだって。

自分の手でいちじくをむしって食べるのは、生まれて初めてかも。

妙に柔らかくて、皮と実の境目がよくわからんくて、逆に歯が立たないです。

通は皮ごと食うって。

  • 居候:Go邸
  • 朝→  自炊:レーズンパン、卵焼き、チーズ3種
  • 昼→  自炊:オムレツ
  • 夜→  自炊:豚肉の味噌焼き、玉ねぎのお吸い物

無料のPCR検査キットをもらいに行って、追いかえされる。

豪邸のGo邸を出ました。

このままパラサイトしたかったのになあと思うぶん、20kgのバックパックが背中に重いです。

新居の宿は、地上を走っていたトラムが地下に潜った先の先です。

ハプスブルク家の誰も来たことがないような体臭くさい大衆の町で、ケバブ屋さんの隣がケバブ屋さん、その隣もその隣もケバブってます。

スーパーマーケットに入れば知らないおばさんに「これ買いたいから金くれ」とせがまれ、断ると睨まれ、道路の真ん中にパン屑みたいのを撒き散らすおばさん。どこにでもいるんですね、こういう人。

男衆はみな、墨より濃い顎髭。

シュッとしたヨーロッパ顔の人ほとんどいません。

トラムを乗り間違って、トルコに来ちゃったかも。

無料のPCR検査キットをもらいに「BIPA」というお店に行って、オーストリア語だかドイツ語で追い払われました。

で、英語は話せんぞ!って釘をさされて。

Yukoが凹むくらいの勢いで。

どうして、検査キットをもらえないんだろう?

ここはウィーンなんだろうか?

  • 宿:Smart Hotel mini(トイレシャワー共有/キッチンなし/147ユーロ/3泊)
  • 朝→  自炊:レーズンパン、卵焼き、チーズ
  • 昼→  自炊:残り物
  • 夜→  買い食い:パン

お兄さんの恥ずかしい一分間。

オーストリアに無料のコロナ検査キットがあるというので、挑戦しました。

まず、スマホのアプリに登録します。

BIPAというお店のレジで、アプリに表示されたバーコードを見せるともらえます。

ひと月分、5箱も。

説明書が英語なので心もとないんですが、どうやら、キットの中の生理食塩水を口に含んでうがいをしろってことです。

1分間も。

アプリで撮影しながら。

スマホに写るようにうがいをする姿はけっこう間抜けなもんでして、「お兄さんの恥ずかしい一分間」なんて動画が流出するんじゃないかと心配しながらガラガラ喉を鳴らすんだけど、食塩水が目薬の四分の一くらいしかないから、うがいしてるんだか自分の唾液をこねくりまわしているんだかよくわからないのです。

知らないうちに飲んでしまった気もしないでもないし。粘り気がでてくるし、とにかく気持ち悪いです。

で、その気持ち悪くて恥ずかしい液体を試験管にだらーっと入れて、スーパーマーケットのBILLAの回収箱に突っ込み、祈ります。

陽性になると飛行機に乗れないので、そこんとこよろしくお願いします。

結果は翌朝の9時、乞うご期待!って説明書にあったのに、夜の20時ごろにメールが来ました。

「Not detected」って。

それってネガティブってことなんですか、もしかして検査ができなかったんですか?

意味わからん。

けど、いいや。今日のは練習だから。

明日が本番です。

宿の近所に、あまりにもケバブ屋が並んでいるのでお昼はケバブサンドにせざるを得ない圧迫感。

お髭の店員に、あんたたちトルコ人でしょう?って軽口叩いたら、クルド人でした。

我々クルド人はContinentがないんだぞって言ってまして、トルコ人扱いしてごめんです。

近所のバッタ屋で、直火式のエスプレッソメーカー(マキネッタ)を購入。

9.99ユーロだから、1,412円。

前から欲しかったんです。

これで、キャンプ生活がかっこよくなるかも。

夕方、街中を散歩。

暗くなって宿へ。

リビングの電球は切れたまんま。

暗いリビングで晩飯をもそもそ食いながら、大谷選手の31号と32号を鑑賞。

明日が、オーストリア最後の夜です。

  • 宿:Smart Hotel mini(トイレシャワー共有/キッチンなし/147ユーロ/3泊)
  • 朝→  買い食い:パンとコーラ(500ml)9.9ユーロ
  • 昼→  外食:ケバブサンドイッチ
  • 夜→  買い食い:BILLAのサンドイッチ、サラダ

今日の検査は塩味。

今朝もまた、無料のコロナ検査に挑戦しました。

モロッコに入るためには、陰性証明書が必要なのです。

昨日の生理食塩水は少なすぎてうがいにならなかったのですが、今日の生理食塩水は倍以上あります。

しかも、けっこうな塩味。

味と量にばらつきがあるとは、福袋みたいな検査キットです。

検査発表は翌朝の9時の予定なんですが、当日夕方にはメールが届きまして

右の書類はオーストリア国内用、左はヨーロッパ用

「NOT DETECTED」と「negative」をいただきました。

これで大手を振ってモロッコに入れるかというと、実は上の書類がモロッコで通用するかどうかはわかりません。フランス語じゃなくて、英語とドイツ語だし。

無料だというので、安易に飛びついただけです。

不安でしょうがないので、一所懸命考えないようにしています。

明日、モロッコに入れますように。

  • 宿:Smart Hotel mini(トイレシャワー共有/キッチンなし/147ユーロ/3泊)
  • 朝→  買い食い:クロワッサン、みかん
  • 昼→  外食:ケバブサンド
  • 夜→  買い食い:パン

アフリカの真夜中を突っ走れ!

ルースに送ってもらって、ウィーンの空港へ。

モロッコへ飛ぶわけですが、いろいろと心配ごとが多いです。

第一関門は、ライアンエアーのチェックインカウンター。

コロナの陰性証明書とかワクチン証明書とか帰国便のチケットとか(←これ、案外厄介な問題です)、一切訊かれませんでした。サクっと突破しました。

飛行機に乗ってからマスクを持っていないことに気づきましたが、キャビンアテンダントもマスクをしていないので、ぜんぜんOK! シートベルトすらしない人もいるくらい自由な機内でした。

第二関門突破。

モロッコに到着。

コロナ・アンケートの回収はありましたが、ワクチンパスポートや陰性証明書の提示はありません。通用するかどうかわからない無料の検査結果しか持っていないので、ねっとりと冷や汗もんでした。

第三関門も突破して、すっかり安心していたら、イミグレで宿泊先の住所が短すぎると指摘されます。

ストリート名とか番地はないのかね?って。

Exactly、ボクらもそう思っていたのですよ。でも、これ以上詳しい住所を知らないのです。オーナーが教えてくれないのです。でも、友達の家だから大丈夫とか、アパートメントなんだよねとか、Googleマップを見せてここですと指をさしたり、困った顔してみせたりとかして、許してもらいます。

予期せぬ第四関門も突破しました。

そして第五関門は、ひと月間駐車場に放置した愛車「Chin号!」。

盗まれずにありました。

生卵を投げつけられた気配もないし、くんくん、う○こ臭くもありません。

エンジンは一発でかかりました。

で、いよいよラスボスは……、

警察官です。

夜中の2時。

空港街道は、外国人の車を見つけては難癖をつけてお小遣いを稼ぐ、悪徳警察官の猟場です。

見つかりませんように!

祈りを込めて、アフリカの真夜中を突っ走れ!

  • 民泊:Zora's Apt. 150MAD /pn Private room
  • 朝→  外食:カフェ(17,72ユーロ/2,544円)
  • 昼→  買い食い:スーパーマーケットBILLAのサンドイッチ
  • 夜→  外食:空港のハンバーガー

おしまい。読んでくれてありがとう。

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