食べきれないほどのプラム。

昨夜は、公園の駐車場で車中泊しました。

夜が更けるに連れて暴走族が集まる公園とは知らずに。

襲われませんようにと祈りながら、息を殺して寝ます。深夜、頻尿に襲われて、こーっそりと車から出て、肉を焼いてる連中に見つからないように気配を消してトイレへ行ったものです。

朝起きたら、駐車場はボクらだけ。

みんな、真面目に家に帰るんですね。

8時過ぎに出発。

今日は、モーターホームの会社「Adria」のアンカラ営業所に泊まります。

イスタンブールで知り合ったおじさんが、「無料で泊まれるように電話しとくから」って言ってくれたので。

ここ↓

社員の憩いの場↓

みんな親切です。

スタッフは、水のペットボトルをくれました。

庭師は、庭のプラムをもいでくれました。

食べきれないほど。

中毒になるんじゃないかってくらいプラムを食べながら庭を見渡すと、ほかにもいろいろ生ってまして、これは↓なんだろう?

じゃ、これは?

食べられるんだろうか?

昨夜、ご飯をご馳走してくれたオヌル氏は近所に8000平米の土地を持ってるそうです。

いつか、庭師に雇ってもらおうっと。

  • キャンプ場:Adria Karavan - free camping +E +WiFi
  • 朝→  外食:オムレツ
  • 昼→  :食べない
  • 夜→  外食:サンドイッチ

故障とロシアビザとご馳走と

朝、事件です。

Chin号!の後のドアが開かないのです。

ドアノブを引っ張ったら、スカスカして手応えがない。

ノブが壊れたとなると、荷物の半分は取り出せなくなるので、これはけっこう毛だらけな大ピンチ!

どう頑張ってもボクが修理できるとは思えないけど、ほっとくわけにもいかないから、恐る恐る後部ドアの壁を開きました。

ドアの取手裏を覗き込むと黒い部品がありまして、ナニにも繋がってなくて、その横で、鉄の棒がぶらんぶらん。

なるへそ、これではドアは開かないでしょう。

右側の鉄の棒と左の黒い金具が連結してないとならないのではないかと。

試しに、黒い金具に鉄棒を突っ込んでドアノブに力を込めると、ドアは開きます。でも、手を離すとすぐに外れます。

なんぞ、固定する部品があったのではないかとあたりを見渡したところ、鉄棒の下に黄色いプラスティックを発見。どうやら、この黄色が壊れたみたいです。

原因はわかりました。

でも、どういじくっても、固定すべき金具が固定されてくれません。

おじさん、素人なりに一所懸命に考えました。

結束バンドでつなげてみました。

悪くはないです。でも、若干、不安定。

で、ガムテープで補強します。

美しくないけど、取り急ぎ、これで勘弁してください。

早く日本に帰らないと、これから先、こんな故障が続きそうで怖くなってきました。

のんびりはしてはいられません!

ナニはともあれ、ロシアのビザを手にくれなくては!

アンカラの中心街までドライブしてロシアビザセンターへ。

真ん中のビルの7階です↓

とてもじゃないけど、サンダル短パンで入館させてくれそうにない雰囲気。

着替えは持ってきてないので、靴だけ履き替えて、窓口を訪ねます。

「すみません、車で旅をしている日本人です」

「ジョージアからウラジオストックまで走らないとならないのですが、10000km以上あります。」

「うちの車は軽自動車なので、通常の30日間だと辿り着けません」

「60日のビザをくれませんか?」

とお願いしました。

「Consul(領事)に確認します、少々お待ちください」

って言われて期待したものですが、あっさりと断られました。

通常の30日間だけだって。

ロシアは想像通りに冷たいです。

夜、キャンプ場に住んでいる男性に食事に誘われました。

トルコ人のオヌルさんは、第一次安倍内閣のころ、京都大学に留学してたそうで、日本語検定一級。下手な日本人より上手な日本語。

トルコの経済省にお勤め。なのに、キャンプ場に住んでいるから、ずいぶん変わった人です。

ローマ帝国時代からの古い町まで案内してくれて↓

ご馳走になったのは、羊肉のレストラン。

ジャーケバブです↓

あの、エルドアン大統領御用達のレストランでした。

食後、旧市街を散歩。

ローマ時代の遺跡をテキトーに使った壁とか↓

神殿の柱だかなんだかもリユースしてたりして、

見応えたっぷりの観光コースです。

アイスクリームも美味しいし。

オムルさん、たいへんご馳走になりました。

楽しかったです。

縁もゆかりもないボクらに、数々のご親切。ありがとうございます。

おかげさまで、車のドアが壊れたとか、ロシアのビザを断られたこととか、すっかり忘れてしまいました。

  • キャンプ場:Adria Karavan - free camping +E +WiFi
  • 朝→  頂きもの:チャイとお菓子
  • 昼→  外食:ショッピングモールのフードコートで、ハンバーガー。Yukoは鶏肉。
  • 夜→  外食:オヌルさんにご馳走になりました。

お便り

拳銃を持ったキャンパー。

秋までに日本に辿り着こうと、東に向かって走っています。

ロシアがビザをくれなかったけど、そんな瑣末なことは忘れて、とりあえず頑張ろう!

今宵は、街道沿いのキャンプ場に泊まります。

東屋付きです↓

鳥の巣もあります↓

一泊150リラ(735円)は、最近のトルコのアウトドア事情に鑑みるととても安い。

イスタンブールより東側にあるからか、トイレはインドネシアとかマレーシアでよく見る、金隠しのない和式。便器の横に水が溜まったバケツがあって、柄杓があって、お尻を洗うタイプ。

これ、いつも思うんだけど、どうやってお尻を洗うんだろう?

ズボンがびちゃびちゃに濡れませんか?

一度尻拭きの作法を教わりたいもんだとあたりを見渡していたら、隣のキャンピングカーから手招きされました。

こっち、来いって。

はあ、なんでしょう?と伺えば、ピクニックテーブルに並んだトルコ料理。

ご挨拶もしていないのに、いきなり飯を食えとは、あまりにも親切です。

遠慮なくご馳走になります。

食後にチャイをいただきましょう。

下がトルコ式のお茶沸かし↓

下で、火を焚いて↓

やかんのお茶は濃いめなので、お湯で薄めます↓

上品な髭をたくわえた旦那さんは、森林警備隊を定年退職されたばかり。

退職金でキャンピングカーを買い、奥さんと旅に出たってところです。

「悪い奴は撃つんだ」

とか言って、拳銃を持ってました。

撃たないでね。

  • キャンプ場:Sıklık Tabiat Parkı 150TL +E
  • 朝→  自炊:食べない
  • 昼→  外食:スープだけ
  • 夜→  頂きもの:ムーサとアイスンの料理、マッシュルームと鳥の胸肉炒め、サラダ

お便り

  • このお茶沸かし器ってなんていう名称なんですかね?欲しい欲がくすぐられます!

    • 名前、なんていうんだろうねー。
      わからんけど、お店で飾るとかっこいいかも😃

だから、日本は人口が減るんだよ!

先日、アンカラのロシアビザセンターで長期ビザを断られました。

がしかし、それはそれ。一所懸命考えないようにして、一所懸命日本に向かって走ります。

どんなに頑張ってもロシアに入れないんだぞ!という現実が身を奮い立たせたのか、珍しく300km以上も走りました。

途中、立ち寄ったカフェで、ウェイターのお兄ちゃんに、子どもいるの?って訊かれ、

いないよって答えたら、

「だから、日本は人口が減るんだよ!」

って。

すみません。

今日のキャンプ場は、ビーチ。

みんな嬉しそうに泳いでるけど、

水に濡れるのは嫌いなので、泳ぎません。

  • キャンプ場:Gölge Camp 300TL +E +WiFi
  • 朝→  自炊:食べない
  • 昼→  外食:ピデ(トルコ風ピザ)
  • 夜→  買い食い:パン、スイカ

わたし、名古屋に住んでましたー。

日本に向かって爆走中の「旅々、沈々。」です。

秋までに、帰国します。

というのは単なる希望で、現実はロシアのビザが手に入らないのでミッションインポッシブルです。

でも、限界まで頑張ってみます。

限界の先にナニかがあるかもしれない。

たぶん、現実の壁だと思うけど。

朝、アニメ好きのスタッフがチャイを持ってきてくれました。

キャンプ場だというのに、お茶のサービスとは珍しい。

苦しゅうない、です。

しかも場内に流れる音楽は、インストルメンタルだけど五輪真弓の「恋人よ」。これまた珍しい。

そういえば今日、信号待ちしていたら、隣に止まったバスの運転手に

「こんにちはー、日本人ですかー?」

「わたし、名古屋に住んでましたー」

って流暢な日本語で声をかけられまして。生粋のトルコ人に。

ちょいとびっくりこきました。

隣のキャンピングカーは、珍しいことにスロベニア人。

車に地図を貼ってます。

これからロシアのバイカル湖までドライブして、ウランウデに車を置いて一旦スロベニアまで戻り、来年戻ってきて、モンゴルをドライブするそうです。

日本にも行きたいけど、遠いから難しいって。

そんなこと言わないでぜひ遊びに来てください。

いろいろご案内いたします。

日本でスロベニア人は珍しいから自慢したいです。

久しぶりにシェアハウスに泊まったら、イマイチでした。

トイレに謎のペットボトルがあるし、冷蔵庫は汚いし、個室にWi-Fiが届かないし、全体的に「The 男の宿」って感じのクオリティ。

いいところだったら延泊しようと思ってたけど、やめとこ。

トルコはBooking.comが禁止を喰らっているから、宿探しが面倒です。って言っても、そういうのはYukoのお仕事です。

  • 民泊:Life Apartment 2,050TL /2n Share apartment +WiFi
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き
  • 昼→  外食:ピデ(トルコ風ピザ)
  • 夜→  :食べない

おしまい。読んでくれてありがとう。

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