ブツにおかれましてはアレなんですが。
ここの部屋のトイレ、少々問題があります。
紙が流れないのです。
ブツにおかれましてはアレなんですが、どういうわけか紙はくるくるまわりまわって残るのです。
円広志のように。
リノベしたばかりの新しい部屋で、便器一式も新しいものだというのに。
水量も普通だというのに。
紙もぺらっぺらの安物だというのに。
宿のスタッフに、
「見てよ、これ〜」
と、相談しにくい案件です。
ここの部屋のトイレ、少々問題があります。
紙が流れないのです。
ブツにおかれましてはアレなんですが、どういうわけか紙はくるくるまわりまわって残るのです。
円広志のように。
リノベしたばかりの新しい部屋で、便器一式も新しいものだというのに。
水量も普通だというのに。
紙もぺらっぺらの安物だというのに。
宿のスタッフに、
「見てよ、これ〜」
と、相談しにくい案件です。
夜、セントロまで散歩しました。
アルメニアは知る人ぞいない無名の国ですが、そこそこ安全です。
深夜でも気楽に歩けます。
ただアルメニア人男性は免許取り立て18歳の暴走族気質なところがありまして、急発進、急ハンドル、突然のUターンとイキってアクセルを踏んでいます。
乗っている車で人生を語り、ハンドル捌きで漢(おとこ)を見せつけてきます。
強盗より交通事故の方が怖いです。
多くのドライバーはスマホ片手に運転しているし。
晩飯は、韓国食堂のブルゴギ。
キムチがマシソヨで、歯にケンチャナヨ。
犬の餌を入れるようなペンキが禿げたブリキの器でしたが、味は花丸でした。
宿に学生たちが泊まってまして。
異業種交流会みたいな感じで、いろんな国の若者が混ざってて。
けっこうな人数がいまして。
リビングにスクリーンを貼って、イタリア語かなんかの動詞の活用表みたいのを写して、勉強してまして。
男女入り乱れて、大きな声を出して。
Nice to Meet youとか言いながら。
がんば、です。
若者よ、ボクのぶんまで勉強してください。
で、世の中をよくしてください。
少なくともボクらの老後は幸せにしてください。
惜しみなく応援しますから。
なんだったらご馳走しますから。
お腹、減ってませんか?
大丈夫ですか?
なにとぞよろしくお願いします。
とか思ったのは1秒くらいで、パソコンとかジャケットをその辺に置きっぱなしで、とっても迷惑。
勉強なんかしなくていいからさっさと家に帰ってくれないですか。
空港までドライブしました。
帰国中、空港の駐車場に車を置いといても大丈夫なものか調べたくて。
無料駐車場は、ここ↓
ちゃんと舗装されています。
壊れた車両は転がってないし、怪しげな浮浪者もいない。
安全そう、たいへんいい感じです。
けど、ヨーロッパ車が一台も置いてないのが気になります。
図々しいことにおいては世界一のヨーロッパ人が車を一台も置いていないということは、長期間停めておくと違反になるのではないかと。
罠です、ここ。
というわけで、普通に歓送迎用の駐車場へ。
立体式なので屋根が付いているのは、好感度大。嬉しいけれど、ひと月間で10000円(25000アルメニアドラム)もかかるとは、物価の安いアルメニアでありえない暴利です。
なんとかならんものかなあと空港のインフォメーションを訪ねたけれど、まあ、なんていうか、やる気のないオーラがマイナスイオンのように漂った担当者でして、聞くだけ無駄って感じ。
暖簾に腕押し風の、覇気のない目。気だるいなで肩。
でもですね、うちのYukoは空気を読まないことにかけては一流なのでご安心ください。
相手がどんなオーラを出していてもぜんぜん気にしません。
果敢に質問攻めをしまして、どうやらクレジットカードで払うと20%の割引があるらしい、というところまで聞き出しました。
その噂を確定させるにはどこへ行ったらいいのか。
と訊いたら、手渡された4桁の数字「7439」
なに、この番号?
謎は深まる一方です。
午後、セントロを散歩し、名前もわからない甘いものを頬張り↓
ふと気づいたら、ワイン祭りのど真ん中↓
ティスティングとかしつつ、頼まれて看板なんか書いたりして↓
ワインの名前「あるます」を日本語で書いたら、その横にハートを描いたおじさんがいまして。
名も知れぬ西洋人。
あんた、誰?
チリのサンティアゴからきた、早稲田大学の先生だって。
ボクら、来週から高田馬場なんですよって言ったら、
「そりゃ奇遇ですね、来週、ご飯を食べに行きましょう」って。
誘ってくれてありがとう。
とても嬉しいので、月曜日から金曜日まで、受話器を握りしめてWhatsAppをお待ち申し上げます。
雨。
わがままな学生連中が宿を占拠していて、キッチンを我が物顔で使いにくいです。
ボクらの方が長逗留しているというのに。
年上だというのに。
晩飯は、手間のかからないご飯に味噌汁をぶっかけたねこまんまにしました。
西洋人に、なにそれ?って訊かれたくないので、こそこそと背中を向けて食べてました。
もし万が一見つかったら、日本風ポーリッジって言うことにしよう。
イッツ、ジャパニーズポーリッジ、イッツ、ジャパニーズポーリッジ、イッツ、ジャパニーズポーリッジ……
おしまい。読んでくれてありがとう。
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