しかたないので勘でその辺の家を突撃した。
軽く迷子になってまして↓

ジョージアとの国境近くで。

Lermontovoとかいう寒村でドイツ人カップルが小さな宿をやっていて、庭で車中泊できるというのだけど、看板とかがなくてたどり着けないのです。
どの家も崩壊寸前に貧しく、どの家も宿には見えなくて。
その辺のおばさんに訊いても、アルメニア語はカエルの鳴き声のように意味不明。
しかたないので勘でその辺の家を突撃し、パイプの先でドイツ人の家を発見しました。

今宵の車中泊はここ。
よー来なすった、と猫が挨拶に来てくれました。

芸術的な家です。



Lermontovo村は、長髪、ロング髭の部族がソ連から逃れてきて住みついた、と聞きました。
アメリカのアーミッシュみたいに、世俗から距離を置き、牛を飼い、カウボーイが現役。女性は肌を出しません。たしかに、どのお婆さんも肌を露出していません。
晩飯は、旦那さんがつくるスパゲティ・ボロネーゼ。
奥さんのANAが、イタリア人から教わったから美味しいわよ〜って。
大皿の真ん中に麺が山盛りになっていて、その周囲360度をソースが囲みます。
見た目は完璧。美味しそう。
でもねANAさん、麺が乾いて固まっています。
固まっているからソースと絡みません。一本持ち上げると山全体がついてきて、食べるのが難しいです。
たぶん、麺を盛り付けたあとでソースを仕上げたのではないかと。手順が逆ではないかと。そんなことでドイツ人と言えるのかと。イタリア人に怒られるぞ、と。
いろいろと言いたいことがあるけれど、ソースと一緒に飲み込みます。
夜。
犬の遠吠えもコオロギの鳴き声も包丁を研ぐ音もしない。
誰かが忍び寄るような気配もない。
ボクの咳だけがうるさい。