朝から、宿の女性スタッフが着飾っています。
ギターを弾く娘さんは、白いドレスのひらひらがクラゲのように舞ってましてお姫様のようです。
小柄な娘さんは、アイラインが目からはみ出すこと２cm。どこの歌舞伎役者かと。大きく「東京」とプリントされた一張羅のスタジャンを羽織ってます。
みなさんそうとう気合いが入ってまして、パーティ？って訊いたら、「国際女性DAY」でした。
そんなものがあるんですね、インターナショナルな世界には。
街を歩けばどこもかしこも花。生も造花も咲き乱れています。
ついつい「百万本のバラ」を口ずさんでいると、Yukoが
「一本でいいから、お花が欲しい」って。
…………。
昼飯は、セントロの小粋な食堂「12 Tables」。
ワインを飲み、スパゲティボロネーゼを食べました。
なんかずいぶん変わった味がするボロネーゼで、夜になってもまったくお腹が空かなくて、変じゃないですか？
晩飯を食べませんでした。
女性の仕事を減らすための、お腹が空かない特別食だったのかも。
自分は風邪ではないと信じていますが、喉の調子が悪いです。
四六時中、鼻水に似た粘着力のある液体が、鼻に上ろうか、食道を下ろうか、口に中に流れ出ようか、はてさてどうしようかと立ち往生してまして、落ち着かないです。
なんとかなりませんかね？
珍しい人から、友達申請が来ました↓
共通の友達って、松山千春さんかな？
千春さん、繋がってないけど。
なんにしろ「友達申請」が来たということは、
どこぞでボクらが春からロシア入りすることを聞きつけたのでしょう。
ロシアといえば、ムネオ先生。
ムネオ先生のご支援なくしてシベリアドライブはありえません。
がんばれ「旅々、沈々。」！
熱い声援をいただいた気がします。
ありがとうございます。
声だけでは温度は伝わらないものですから、寄付金、投げ銭でバンバンいってください。
入金を確認してから、「リクエストの承認」をポチります。
アルメニアの首都エレバンに来て、11日。
あと２週間くらい滞在して、トビリシへ引っ越します。
ATMでルーブルをおろして、ロシアの車両保険に入って顔を洗えば、準備万端。
４月12日にロシアに入ります。
目立たぬように、こっそりと。
日本人だとバレないように、おすまし顔で。
少し鼻を高くして、お目目ぱっちり二重にして。
車は洗車しないで、生活臭を漂わせましょう。
息を潜めて、ひたすら東へ走ります。
ガソリンスタンドの駐車場とかで車中泊しながら。
ときどきサウナで冷や汗や脂汗を流して。
７月初旬、ウラジオストックからフェリーに乗ってしまえば、こっちのもんです。
それまで、なにとぞ世界平和を。
LOVE & PEACE
宿に西アフリカ帰りの青年がいて、マラリアに罹ってました。
「死にそうになったらなんでも言って」
遠慮しないでね、と声をかけていた心優しい野次馬です。
今日、国立なんとか病院の検査で陰性の結果が出たとのことです。
おめでとう！
トイレに倒れている君を助けた、みたいなシナリオも想像していたのですが、嬉しいです。
ぜひ、ワインをご馳走させてください。
庭で快気祝いをしました。
乾杯！
どんどん食べてと出したチーズに、俺も俺も俺もと寄ってくる猫を蹴散らしながら。
病み上がりのマラリア青年は、しっかりとしたテーマを持った旅をしていて、ノンポリのボクらには眩しかったです。
旅のテーマ。
今から何かないですかね？
本に書けて、売れそうなの。
シベリアに抑留されて10年後に脱出した、とかじゃなくて。
バイカル湖に沈む夕陽を前に鼻歌を歌ったら、誰かがそれをYOUTUBEにあげて、ブルーノ・マーズの目にとまってコラボしたらトム・クルーズからもオファーがきて、ミッションインポッシブルに出て大金持ちになってしまったとか、そういう感じの。
ないですかね？
夕食後、近所のお店でアイスクリームを買って宿の庭で食べる。
アイスクリームを食べるには少し涼しい。
おっ！って顔して猫が来たけど、あげない。
満月。
満月繋がりで「月に吠える」を読んでみたけれど、さっぱり意味がわからない。
「君の薄い髪」って、大きなお世話です。
おしまい。読んでくれてありがとう。
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