旅々、沈々。

車の修理屋さんで。

オイルとフィルターを交換してもらいました。

これからウラジオストックまでドライブなんだよねーと言ったら、それはすごい、あんたたちはスーパーヒーローだ、困ったことがあればなんでも相談してくれと。握手握手握手です。

ではお言葉に甘えて、後の窓ガラスが風圧で吹っ飛びそうなんだけど、なんとかなりませんか？

「まかせてくれよ」と言って、

ガムテームを貼ってくれました。

これで窓を開けられます。

暑くて、最近。

ちなみにエアコンのスイッチを入れると、かえって暑くなります。

オイルの交換等のお金を払おうとしたら、

「あんたたちスーパーヒーローからお金は取れないよ」

無料なの！

ありがとうありがとうと握手して、抱擁して。草葉の陰で涙を拭きました。

素晴らしきかな、ロシア人。

仕事が忙しいので、今夜はゲストハウスに泊まります。

宿のリビングでパソコンを広げたら、どう見ても日本人にしか見えないロシア人のおっさんが、

「僕が町を案内してあげます」と英語で話しかけてきて。

ごめんね、アイムファインです。アイハブサムシングトゥドゥでそんな暇なくて。

断っているのに、わかってくれません。

質問文だけ英語を暗記したみたいで、ボクの流暢なカタカナ英語は理解できないのです。

Yes!以外の返信は届かない仕組みです。

困った人です。

昼飯を食べに外に行こうとしたら、待って、着替えてくるからって言い出すし。

誘ってないし！

怖いよ、おじさん。

仕事が忙しくて、のんびりドライブしている暇がありません。

休みます。

思えば国境から５日経ち、そのうち２日も休んでいます。

こんな調子では、90日間でウラジオストックへ辿り着けるとは思えません。

長引けば長引くほど、ロシアルーブルが足りなくなります。

両替しに銀行へ走りました。

あっちのお店がお得かこっちがお得かと悩んでいたら、営業時間に間に合いませんでした。