大きな忘れもの。
町外れのカルフールまで散歩。
どーも最近、物乞いピープルが増えた気がします。
モロッコの物乞いは2パターンあって、ひとつはわりと普通の身なりで、毎日決まったところにおる。おられます。
お布施を払えば来世の“徳”をくれるので、物乞いというより、徳の路上売りみたいなもの。
だからか佇まいに、申し訳ないけどちょっとだけでいいから……、といった侘び寂びはなくて、「金払わんかい」って感じのオーラがみなぎっている。
近づくだけで、念仏だかなんだかを唱えてくれるし。
ボクなんかは、働かざる者食うべからずと叩き込まれた昭和世代だから、働いてくださいよって案件でお金を払う気になれないけれど、イスラム的には普通のことで、みなさん地道に徳を積んでらっしゃる。
三軒隣の角に毎日やってくるお馴染みさんには、そろそろ徳を分けていただこうかと根負けしつつあるところ。
もう一方のタイプは、血と汗と涙と小便の匂い漂う本格派。
死んだように横たわっていて、手の出し方に熱意も誠意もなくて、本当にお金がほしいの?ってくらい投げやり。
目が死んでて働けそうにないし、働こうにも誰も雇ってくれそうにない。
どうやって生きてんだろって気がするけれど、よくゴミ箱を漁っているから、それで栄養はつくみたい。
夜、近所のカフェの軒下で寝てることが多く、ときどきその場に忘れ物をしてる。
うんこ。
朝、カフェのオーナーがその前で佇んでるのを見るのは、辛い。
ことのほか、大きくて。
ナニ食ったら、あんなデカくなるんだか。
モロッコの昨日の陽性者は、386人(3人死亡)。