晩飯はホームレスのように。
五戸町の邸宅にしばらく居座りたいけれど、映画「パラサイト」のように。けど、仕事の都合で泣く泣く移動します。
冷蔵庫のとろろも食べずに。後ろ髪を引かれすぎて、ハゲそうです。
紫波という聞いたことのない町に投宿。
モデルハウスのような町並みを散歩したいけど、そんな暇がミジンコもないです。
晩飯はコンビニでおにぎりを買って、公園で。ホームレスのように。
仕事して、大浴場。
仕事して、寝る。
追い詰められて、心臓がバクバクしてきました。
もしかして熱中症？
迷路のようにハマるカフェで。
仙台に着きました。
杜の都、容赦無く暑いです。
夜、Mちゃんと会います。
Mちゃんの旦那さんは、古民家ビルを借りて、内装を剥がして、かっこよくデザインして（楽しそう。ボクはこういうことがやりたくて、あっちこっちうろうろしているのです）
カフェをオープンしました。
「ユーリン堂」という店名に見えますが、
違くて、
お店の名前は、カフェラビリンスです。
一度行くと必ずやハマってしまい、迷路のように出られません。
美味しい料理を食べて、美味しいビールを飲んで、積もる話を順不同で話してたら、あっという間に深夜になってしまい、明日、移動＆仕事できるのか、心配です。
月末までに東京に行かねばならぬのです。
殺しても死なないような人だったのに。
仕事がテンパってしまい、仙台２泊目。
ホテルに籠城して働いています。
このホテル代を見積もりに忍ばせられないか、そんなことを二日酔いの頭で考えながら。
パウルが亡くなりました。
オランダ人の旅友で、同じ歳。
殺しても死なないような人だったのに、自分の心臓には勝てなくて。
コロンビアの売春宿で○○○○をしてたくらい心臓が強かったのに。
ボリビアの刑務所に入ったくらいタフガイだったのに。
本当は、いつもドキドキしていたのかも。
あのころ南米で。
山形県の天童市へ。
ウユニ塩湖を一緒に駆け抜けた旅友、KYちゃんと会うために。
18年ぶりなのにぜんぜん変わってなくて、むしろ背が高くなっていて。
一滴もお酒を飲んでいないのにどんな酔っ払いにも負けないテンションで、あっちこっちに電話してました。
「いまねー、Yukoさんと44さんと飲んでるんだよ」って。
やめなさいって酔っ払いの電話は迷惑だから。って飲んでいるボクがしらふのKYちゃんを嗜めても意味なくて。
その電話で分かったことは、
イースター島で会った旅人Aくんは、高田馬場で働いている。
モスキートネットを持っていたBくんは軽井沢に別荘を持っている。
ライダーのCくんは造園会社の社長さん。
旅の途中でサスペンションが壊れた（と思うんだけど）Dくんの家には、山があるどころか川も流れている。
EくんはFくんはGくんは……
同窓会を開きたいもんです、「あのころ南米で」とかいうの。
家老より偉かったりして。
山形県の天童市にいまして。
こんなところに……、と言っては叱られますが、われら一族のお墓は佛向寺なるお寺にあるのです。ホテルからたった850メートルのところに。
呼ばれているような気がして、お墓参りに。
天童藩の家老だった吉田大八公のお墓より本堂に近いところで苔むしてまして、もしかしたらわが家の先祖は家老より偉かったんじゃないかと夢を膨らませて、合唱。
先祖のお墓に手向けても何を祈ったらいいのかわからず、とりあえず商売繁盛をお願いしました。
お門違いだったらごめんなさい。
でもって、お供えを持ってきてなくて申し訳ありません。
ちなみに吉田大八公は将棋の駒作りを特産品にして藩の窮状を救った立役者ですが、その後失脚して切腹したそうです。
山寺を観光。
鳥居に向かって手を合わせます。
商売繁盛でお願いします。
鳥居に神様はいないような気がするけど。
今夜は車中泊です。
道の駅湯西川で。
温泉付きだけど遅く着いたら入れない、ということを知りました。
お風呂を掃除しているデッキブラシの音が狂ったようにするけど、周りにエンジンをかけた車がないので、静かな夜。
山々に囲まれ木々の薫香、若干馬糞の香り。