Yukoが、酢豚に挑戦しました。
酢豚、嫌いなんです。
小学校の給食によく出たんだけど、切るのが面倒くさかったとしか思えないくらいでかい人参、大雑把すぎる玉ねぎ。赤身より脂の多い豚肉の塊。この肉がまた、子どもの歯では噛み切れないくらい硬い。全身筋の塊。食材とは思えない主義主張。
そもそも人参も玉ねぎも豚肉も嫌いなんです。その味を少しでも感じたくないのに、調味料をケチってるもんだから、霧のように薄い味。にんじんなんか、大地の恵みを100倍に濃縮したような臭みがあって嗚咽の嵐を呼び起こす地獄飯です。
ドラマとか漫画で給食を食べられずに掃除の最中もひとりで給食を食べてるお坊ちゃんがいるじゃないですか、あれ、ボクです。
トラウマなんです、酢豚。
それがYukoの手によって、ジョージアで蘇ります。
片栗粉がないので、とろみなしで。
酢は、りんごのビネガーです。
離婚も辞さぬ覚悟で食べたら、たいそうおいしかったです。
陳建一さんに書評をお願いしたいくらい。
引っ越すので、ネットで車の保険に入りました。
ジョージアの保険は安くて、1日100円くらい。
ネットで買えるなんて便利な時代になったものです。
でも使えるのは引っ越しをする日曜日からなので、配車サービスのBoltに入ります。もちろんネットで。いやー、便利な時代。
でもってネットで調べた中華食材店へ行って、アジアンものをしこたま買います。
まず、白菜。でもってインスタントラーメン。
白菜は、小泉今日子の頭くらいの大きさで350円くらい。安くなりました。
インスタントラーメンは、韓国製のちょい辛です。
ニラが売られてるという噂でしたが、ありませんでした。
しかたない。評判の中華食堂へ入って餃子を食べましょう。
お皿に盛られた餃子のなかに皮が破れたのがあって、肉の塊のなかにたくさん緑色の葉っぱが混じってます。
あー、ニラニラ。
懐かしのニラです。
と思って食べたら、三つ葉でした。
この裏切られ感、半端ないです。
先日Yukoが作った酢豚は、函館の小学校の給食をはるかに超えていました！って話を書きました。
晩餐会に提供できるくらい美味いんです。
というわけで、今晩も酢豚です。
中国三千年の歴史を超えた、変わらぬおいしさをお楽しみください。
シェシェ。
ジョージアに来て、４週間。
２週間ごとに引っ越してまして、今日は首都トビリシの辺境から町はずれまで引っ越しました。
いい感じのアパートメントです。
キッチンが広くて↓
仕事机があって↓
お茶コーナーも↓
ベッドはシングルがふたつ↓
あえて言えば、トイレの水が止まらないのが欠点です。
晩飯は昼飯の残りの酢豚です。
味が煮物に変わってたけど、そういうものなんですか？
突然、旅友がトビリシにやって来ました。
あの、中◯獅童さんです↓
じゃなくて、ポキン師匠です。
メキシコで火の棒を振り回していた、デビルススティックの怪人です。ボクのデビルススティックはポキンちゃんから習ったものなので、師匠なのです。
15年ぶりの再会は、お互いなんとなく衰えたかもね、という以外ナニも変わっていませんでした。
メキシコで麻雀卓を囲んだあとは、モンゴルで馬を買ってうろついたり、インドでロイヤルエンフィールドというバイクを買ってイラクで捕まったり、何回聞いても覚えられないくらい脈絡なく落ち着きのない人生を送ってます。
自己紹介するだけで夜中になってしまい、積もる話はちっとも減りません。
しばらくトビリシにいるんですよね？
またお会いしましょう。
地下鉄のホームで別れたあと、ふとスマホを見れば↓
あの、東出昌大さんが『17年間も海外旅行している夫婦を発見した！』と驚いてました。ABEMA テレビで。
17年間？
誰かすみません、ここに19年間うろついてる夫婦がいるよって、東出昌大さんに電話して！
おしまい。読んでくれてありがとう。
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