ネタより命です。

とっとと日本に帰りたいです。

一目散に。

そんな思いから、できるだけ近道しようと山の中をショートカットします。

それが失敗でした。

舗装道路がじゃり道になって、そのうち岩石の凸凹。ついには泥だらけ。ときどき崖っぷち。時速10kmが精一杯。

こんな「死のロード」がこのあと90kmも続くみたいで、ってことは9時間もかかるの?

距離は短いけど時間がかかるという近道。

しかも雨が降ってきました。

雨量次第で遭難しかねず、泣く泣く引き返すことにしました。

久しぶりにいいネタになりそうなルートではあったんですが、ネタより命です。

日が暮れる前にたどり着いた、名も知れぬ小さな集落へ。

家の壁にトタン板を使った貧相な家とか、Chin号!では登れない急な坂道とか、敵意を隠さない住民たちの視線。店先の巨大なスイカ。

怪しいものじゃ、ございませんって。単なる旅の者ですじゃ。

奥の細道を曲がりくねったどん詰まりの民家にお世話になることにしました。

一泊のつもりだったのに……

  • 民泊:Luka55 60GEL Entire apartment +P
  • 朝→  外食:マクドナルド
  • 昼→  外食:チキンケバブ
  • 夜→  外食:ケバブ

嬉しくて、サンダルまで消毒しています。

あえて名前を調べる気にもなれない、名も知れぬ集落にいます。

一泊のつもりでしたが、延泊することにしました。

さっさと日本に帰りたいのにロシアが10日間しかビザをくれないもので、なんかいい方法はないかと調べるために。仕事もしたいし。

ところで、民家に日本製の消毒用アルコールジェルがあって驚いています(Top写真)。

その名も「サラヤンジェルSH1」。

すごいね、営業さん。

嬉しくて、サンダルまで消毒しています。

  • 民泊:Luka55 60GEL Entire apartment +P
  • 朝→  買い食い:メロン、パン
  • 昼→  自炊:トマトの缶詰スパゲティ
  • 夜→  自炊:ご飯、卵焼き、魚の缶詰

鈍痛は翌朝まで続く。

名前を聞く気にもならない名も知れぬ集落に、今日もまた延泊します。

Yukoの仕事がテンパってるもんで。

3泊目です。

自炊したいけど、肉屋さんが見つからなくて。

しかたないから、昼飯はカップ麺↓

美味しくはないけどまずくもないので、合格です。

晩飯は、たった一軒しかないケバブ屋さん。

トルティーヤで巻いたラップタイプで、一本706円(12ラリ)。

ふたりで分けたので、ひとり350円。

唐辛子がまんべんなく入っているとは知らず、噛めば噛むほどに辛さが味蕾にヒット。やばいんじゃないかと思ったときにはもう遅い。

下っ腹で低重音ウーハーが鳴り響いているような鈍い痛み。

翌朝まで、うなってました。

  • 民泊:Luka55 60GEL Entire apartment +P
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、メロン、ピクルス
  • 昼→  自炊:カップラーメン
  • 夜→  外食:ケバブ

軽自動車に大きめのタイヤを履かせるときは……

チェックアウトしないで、またしても延泊してしまいました。

名も知れぬ集落に4泊目です。

特に、いいところでもないのに。

肉屋とか食堂がなくて、食うものに困っているのに。

おかげさまで、晩飯はメロン、バナナ、アプリコット。飲み物は塩入りヨーグルト「アイラン」。

すっかりアイランが好きになって、毎日、腹を壊すんじゃないかってくらい大量に飲んでます。

名もなき集落に、軽自動車が走ってました。

でも、タイヤは売ってないみたい。

無理やり、大きめのタイヤを履かせてまして↓

無理をしたぶん↓

ひと工夫しています。

これでいいんですね。

  • 民泊:Luka55 60GEL Entire apartment +P
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、ピクルス、バナナ
  • 昼→  自炊:トマトの缶詰スパゲティ。美味しくなかった
  • 夜→  自炊:メロン、アプリコット、バナナ