猪の血が騒ぎませんか?

午前中は仕事。13時に出発。

田舎の幹線道路は、車より牛が多いです。

牛飼いの姿はなくて、牛だけが巡礼者のように歩きつつ、草を食む。ときどき、あっちの草の方が美味しそうだってんで、ゆーっくりゆーっくり道を渡ります。

とてものどか。

迷惑だけど。

自分で草を求めて歩いてるんだから、自給自足の家畜です。

夕方になるとちゃんと牛舎に戻るというのだから、たいした社畜魂。日本人といい勝負。

ひとつお願いしたいのは、道路の真ん中で長考しないでいただきたい。

轢きたくなるほど、危ないです。

牛の仲間は、豚。

こちらは泥とかドブがあると、転げ回ったりしています。

彼らも夕方になると、家に帰ります。

いつかは、焼き豚になる運命だというのに。

自由になりたい、野生になりたいと、猪の血が騒がないんですかね?

途中、近道をしようと山の中へ。

舗装はされているんだけど坂道が急すぎて、軽自動車には辛すぎました。3km走ったところでギブアップ。引き返します。

【教訓】ジョージアでは、ショートカットをしないこと。かえって時間がかかります。

今宵は、ドイツ人夫婦のキャンプ場↓

2021年に移住して、土地を買ったって。

50,000平米。

サッカー場7つ分の広さです。

地目が農地だから安かったと言ってたけど、1平米3ユーロなので、

50000×3€=15万€=25,856,445円

2500万円っ!

円安だから高いじゃん。

クリストフさん、10分の1の250万円払うから、500平米だけくれませんか?

たった、テニスコートふたつ分です。

あるいは、20年定期で貸してください。

彼も軽自動車をキャンピングカーにしていて↓

言うなれば、同好の士。

一所懸命お願いすれば、Dream comes trueな気がしたものです。

今度会うときは、手土産にオイルフィルターを持って行こうっと。

  • キャンプ場:ドネーション形式Camp Itara +E +WiFi
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、アプリコット
  • 昼→  :食べない
  • 夜→  自炊:カップ麺、メロン

リフトアップして外側に2cmはみ出せば、いけますか?

キャンピング場のオーナー、クリストフの趣味は軽自動車で車中泊すること。

ジョージアでは小さいタイヤは入手しにくいので、ちょいと大きめの14インチを履いてました↓

リフトアップして外側に2cmはみ出せば、ハンドルを回しても、内部でぶつからないって。

MAZDAのSCRUMでも通用しますかね?

午前中、クリストフの友達のメカニックのお店で、オイル交換。

昼飯は、クリストフからもらった山盛りのお惣菜。

なんだかんだとクリストフにお世話になっているもので、ついつい延泊してしまいました。

こんなにのんびりしてて、秋までに日本に帰れるんだろうか?

  • キャンプ場:ドネーション形式Camp Itara +E +WiFi
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、ピクルス
  • 昼→  頂きもの:キャンプ場のオーナーから頂いたお惣菜
  • 夜→  自炊:ステーキを焼きました

ロシアの国境は税金を盗るって。


ジョージア人は、小さいことは気にしません。

ガソリンスタンドでタバコを吸います。

ワイナリーの宿が、車中泊をさせてくれるとの噂を聞きつけました。

少々僻地にありまして、吊り橋の向こう岸。

く、く、車で渡って、だ、だ、大丈夫なの?って感じの橋を恐る恐る渡り、

訪ねたら、お庭で車中泊じゃなくて、路駐でした。

路駐?

この山の奥の未開の地みたいなじゃり道で?

強盗はいそうにないけど、クマくらい遊びに来そうです。

クマはもちろん怖いけど、それより面倒なのが頻尿。トイレが遠いので諦めます。

おじいさんおばあさんが経営するキャンプ場へ。

ドイツ人のキャンパーが、お疲れさま、よくもまあ、そんな小さな車で来なすった、ちょっとぬるいけどってビールをくれました。

確かにちょっとぬるいけど、あたたかきご好意、COOLにいただきます。

彼、ジョージアのステパンツミンダからロシアに入ろうとして、国境の荷物検査が半端なかったそうです。あげくに、冷蔵庫とかバッテリーとかパソコンに700ユーロもの税金をかけられて、断念したって。

ロシアの国境って、荷物に税金をかけるのか。

知らなかったです。

うちは冷蔵庫はないけど、パソコン2台にiPad、9本ものスペアタイヤが税金の対象になりそうです。

  • キャンプ場:Ushangi Village 45GEL Camping +WiFi
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、ピクルス
  • 昼→  外食:ハンバーガーほか 
  • 夜→  自炊:カップ麺玉ねぎ、さくらんぼ

黒い車に、尾行されています。

Yukoはすごいです。

アルメニアの国境で車の保険に入ったとき、担当者が

「お値段は、8000ドラムです」

って言ったんだけど、すかさずYukoが担当者のパソコンを覗いて、

「7000ドラムじゃん!」

って見破ってました。

へへへって顔してるけど、アルメニア人は油断も隙もないです。

アルメニアの国境事務所。

敵国のアゼルバイジャンを旅行したのがよほど気にさわったようで、なかなか通してくれません。

「ビザを持っているのか?」

「なんで、アゼルバイジャンにひと月間もいたのか?」

「どこに泊まるんだ?」

「住所は? 電話番号は?」

質問攻め。あげくに

「WhatsAppの番号を教えろ」って。

Yukoはナンパされてたんですかね?

2時間もかかりました。

アルメニアは、楽天「海外版」の圏外です。

スマホ用にE-SIMを買います。

1GB14日間で、360円(2.25ドル )。これがネットで買えるのだから、便利な世の中になったものです。

夕方、尾行されていることに気づきました。

黒いランクルに。

尾行される覚えはありません。あるとすれば、アゼルバイジャンにひと月間もいたこと。アルメニアのCIAとかだったらどうしよう?

落ち着いて。

尾行は勘違いじゃない?

試しに路肩に止まってみました。

先方は、真後ろに止まりました。

走り出すと、走り出します。

UターンするとUターンします。

間違いなくロックオンされています。

それどころか、窓を開けてこちらに向かって何か言っています。

あの手の振りは止まれ止まれと言っている気がしますが、こういうのは知らないフリが一番。

交番を探したけど、そんなものは見つからない。

誰か、助けて。

  • 宿:Hotel Gold 10,000AMD Twin room +WiFi +P
  • 朝→  外食:コーラとフレンチフライ 
  • 昼→  外食:きのこ、ポーク
  • 夜→  外食:ピザ

お便り

  • カーチェイスして振り切ったらどうでしょう?ランクルvs軽。狭い路地に逃げ込めば勝てるかも?ミッションインポッシブルみたいに・笑。

    • 少し、カーチェイスしました。
      スピードを上げるんではなくて、遅く走って、先に行ってもらおうとして。
      たぶん、悪い人じゃないと思います。
      たぶん、軽自動車が珍しくて話しかけたいだけではないかと。
      よく、後の車が写真を撮ってるから。

お尻がきゅんっとします。

昨夜は、絶景キャンプ場に泊まりました。

朝まで雨が降ってたのでずるずると滑るなか、崖っぷちまで歩いて、お座り↓

写真を見ながら耳を澄ましてください。

怖くて怖くて、お尻の穴がきゅっと音を立てているの、聞こえますか?↑

今日は、アルメニアからジョージアへ入ります。

アルメニアといえば最近、ナガルノカラバフという未承認国をアゼルバイジャンに盗られてしまい、NATOに入るぞ!とプーチンを脅しているくらい、国境に緊張感が漂っています。

武器でも隠していたら洒落にならないぞって顔で車を検査し、思いっきし眉間に皺を寄せてパスポートや車の書類をチェックしているのは、日本語が読めないからです。

よくわからないけど黒シャツのオヤジが暴れ出して、職員全員で取り囲んで銃撃戦でも始まりそうな一幕があったり、駐車の仕方が悪いと怒鳴り出す職員がいたり。

戦時下のように殺伐としてましたが、ボクらは基本的に大丈夫。ナニを言われても誠心誠意、笑顔マシマシです。

ジョージアに入ってすぐ、保険に入ります。

保険屋のおばさんが油断できない人でして、JAPANという単語をファミリーネームとして入力しかけた英語力。

名前と国名とナンバープレートを登録するだけで10分以上かかるんですから、そんな事務処理能力では、NATOに入れてもEUは難しいですよ。

首都トビリシへ。

住宅街の普通の民家の庭で、

車中泊をします。

民泊というより、車中泊の車に庭を貸す副業です。

異常にカタツムリがたくさんいて、

カタツムリは寄生虫がいるので、ついうっかり口に入ったらと考えるだけで、お尻がきゅんっとします。

おしまい。読んでくれてありがとう。

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