なんでも言うことを聞きますから。
ウラジオストクに着いたときに旅は終わったと嬉し涙を流しましたがまだ終わってなくて、鳥取県の境港に着いた時こそ本当に終わったんだと喜んだのにまだゴールインしてなくて、今日は敦賀市でフェリーに乗ります。
いつまで続くんですかね、この旅行。
日本海に沿って東へ、風のように走ります。
愛車のChin号!は、エンジンをかけるたびにきゅるるるるるるるるるるるるるるーーーーっと狂ったネズミのように泣き叫ぶ以外は順調といえば順調で、オルタネーターがシャーァァァァァァァァァァァと聞き慣れない異音を立てているのは聞こえないフリをして解決です。
走行中にエンジン警告灯が消えないのは10年間見続けて慣れています。けどですね、先月、シベリアのど真ん中で急に車が動かなくなった事件を片時も忘れさせてくれず、胃が痛いです。
いつまたエンジンが急に止まるのではないかと、とくにトンネルに入ったときの恐怖は格別です。山陰はトンネルだらけと知りました。
シベリアエンジン停止事件は、最初にパワステ警告灯がピコンっと点きました。
なんだっけこれ?
すぐにバッテリー警告灯もピコン!
エンジン、パワステ、バッテリーと3つも揃うとは、なかなかできることではありません!と感心する暇もなくエンジンが掛からなくなったのです。
日本三大景勝の天橋立に立ち寄り、心の底から交通安全を祈ります。
神さま、なにとぞ無事にフェリー乗り場まで行かせてください。なんでも言うことを聞きますから。
21時、フェリー乗り場の駐車場にて待機。6月に苫小牧に行く車なんかボクらぐらいかと思っていたもんですが、ざっと見た感じ100台くらいが集合。みんな、何しに行くんだろう?
23時半、駐車場係に促されてエンジン始動。夜空に響く狂ったネズミの叫び声。
きゅるるるるるるるるるーーーーーーーっ!
恥ずかしい。
真っ暗闇だけど、日本海は天気晴朗波ほぼなし。
