驚いた、ナンバープレートをつけられない。

パッパラパッパッパーン🎵←トランペットの音で読んでください。

朝の10時半、ウラジオストックからのフェリーが港に着きました。

日本です、鳥取県です、境港です。

嬉しくて何度も書きますが、日本に着きました。

とうとう海外放浪10年ドライブが終わりました。

〈完〉

フェリーのなかの駐車場へ車を取りに行くと、検疫所かなんかの係官が丁寧にタイヤを拭いてくれてまして。

「病気とか持ち込まれると困るから」って。

「それから、次回は洗車してからフェリーに乗せてくださいね」

ご指摘のとおり出禁にしたくなるほど汚なくて、ごめんなさい。

タイヤが綺麗になったところで、エンジンをかけます。

Vベルトが発狂したネズミのようにキュルキュルキュルキュルと叫びましたが、静かになるのを待って、ゆっくりと船から降りました。

Chin号!にとって、10年ぶりの日本です。

感動のシーンですが、お迎えはゼロです。

粛々と税関の検査を受けまして、ナニひとつ禁製品を持ち込んでいないので、合格!

市役所で仮ナンバーを受け取りました。

何もかも順調じゃんと思ったところで、一大事です!

ナンバープレートのネジが錆びついて回らないのです。

どうやっても。

ドライバーに力を込め、努力すればするほどネジ穴が丸くなり、完全に溝が消えました。

なんてーこった、ナンバープレートを取り付けられないとは!

車の修理店に泣きついて直してもらい、修理代に5500円(消費税込み)もかかって泣きました。

すぐ隣の島根県まで走って、ゲストハウスに泊まります。

祝賀会は、近所の居酒屋さんで。

ふたりだけで。

お疲れさまでした。

  • 宿:Cocoreto Guest House 17,740 JPY /2 beds in a domitory P Shared BR Shared K
  • 朝→  自炊:パン、茶
  • 昼→  外食:海鮮丼
  • 夜→  外食:居酒屋

お便り

  • このたびは無事のご帰国、おつかれさまでした。
    ご記憶にないかと存じますが、当方は10年前にユジノサハリンスクのショッピングモール、
    「シティモール」の駐車場でお会いした、「5年連続クルマでサハリンへ来た物好き」です。
    これまでの長らくの旅路、折に触れてたいへん楽しく読ませていただきました。
    今後も益々のご活躍を楽しみにしております。

    • 深夜回送さん、覚えてます!
      稚内のフェリーがなくなったのは残念です。
      復活したら、一緒に渡航しましょう!

手すりに掴まってないと登れない橋。

昨日、日本に上陸しました。

島根県の大根島にて宿をとりました。

大根島といえば有名なのは、下の写真です↓

ベタ踏み坂と呼ばれる滑り台より急な江島大橋。

手すりに掴まってないと登れない橋、……かとビビってましたが、もちろんそんなことはなくて。

景色がいい。

次なる観光地は、水木しげるロードです。

頭を空っぽにして半日観光するにはもってこいです。

水木しげる先生、たいへん満足しました。

宿に戻ったら、ドイツ人のアーネット女子がいて。

居酒屋に行くんだけど、おすすめは何?って訊かれました。

秋刀魚をリコメンドしたけど、お気に召してくれたかなあ。

ボクらは島を横断して、ラーメン屋さんへ。

明日、フェリーで北海道に渡ります。

旅は終わったようで、まだまだ続きます。

  • 宿:Cocoreto Guest House 17,740 JPY /2 beds in a domitory P Shared BR Shared K
  • 朝→  自炊:卵焼き、パン、ちくわ、漬物
  • 昼→  外食:山菜蕎麦、Yukoは天ぷらうどん
  • 夜→  外食:醤油ラーメン、Yukoは塩ラーメン

なんでも言うことを聞きますから。

ウラジオストクに着いたときに旅は終わったと嬉し涙を流しましたがまだ終わってなくて、鳥取県の境港に着いた時こそ本当に終わったんだと喜んだのにまだゴールインしてなくて、今日は敦賀市でフェリーに乗ります。

いつまで続くんですかね、この旅行。

日本海に沿って東へ、風のように走ります。

愛車のChin号!は、エンジンをかけるたびにきゅるるるるるるるるるるるるるるーーーーっと狂ったネズミのように泣き叫ぶ以外は順調といえば順調で、オルタネーターがシャーァァァァァァァァァァァと聞き慣れない異音を立てているのは聞こえないフリをして解決です。

走行中にエンジン警告灯が消えないのは10年間見続けて慣れています。けどですね、先月、シベリアのど真ん中で急に車が動かなくなった事件を片時も忘れさせてくれず、胃が痛いです。

いつまたエンジンが急に止まるのではないかと、とくにトンネルに入ったときの恐怖は格別です。山陰はトンネルだらけと知りました。

シベリアエンジン停止事件は、最初にパワステ警告灯がピコンっと点きました。

なんだっけこれ?

すぐにバッテリー警告灯もピコン!

エンジン、パワステ、バッテリーと3つも揃うとは、なかなかできることではありません!と感心する暇もなくエンジンが掛からなくなったのです。

日本三大景勝の天橋立に立ち寄り、心の底から交通安全を祈ります。

神さま、なにとぞ無事にフェリー乗り場まで行かせてください。なんでも言うことを聞きますから。

21時、フェリー乗り場の駐車場にて待機。6月に苫小牧に行く車なんかボクらぐらいかと思っていたもんですが、ざっと見た感じ100台くらいが集合。みんな、何しに行くんだろう?

23時半、駐車場係に促されてエンジン始動。夜空に響く狂ったネズミの叫び声。

きゅるるるるるるるるるーーーーーーーっ!

恥ずかしい。

真っ暗闇だけど、日本海は天気晴朗波ほぼなし。