胃の腑に剣山を詰め込んで
朝一番で、溝の口の銀行へ。
すみません、ネットバンキングの変更をお願いしたいのですが……。
腰を低くして伺えば、
「ここにハンコを押してください」
と、書類を出され。
すみません、ハンコ、失くしちゃいましてね。
へへへと愛想笑いをしたところ、
「では、印鑑証明か履歴事項全部証明書を提出してください」
そんなの持ってるわけないじゃないですか。
ってわけで、門前払いを食らいました。
高田馬場にも支店があるのにわざわざ1時間もかけて来たんですよって、言う暇もなく。
日本のこういう融通の効かないところ、こたえます。
胃の腑に剣山を詰め込んだみたいに、ずっしりと重く効きます。
これが外国なら、例えばモロッコなら、フランス語かアラビア語なんで、なんで断られてるんだかよくわからないぶん、気が楽なのに。
千駄ヶ谷で打ち合わせして、その足でロシア大使館の斜め前にあるベラルーシレストラン「ミンスクの台所」で会食。
お土産に「榮太樓」のどら焼きをいただきました。
渦中のロシア大使館は、嵐の前の静けさみたいに、静か。