知らないことでも教えてくれるのが、外国人の優しさです。
車の保険屋さんへ。
たいそう体格のいい、いかにも仕事のできそうな社長然としたおじさん担当者に
「今月の18日から、2週間の保険をください」
と頼みました。どんだけ仕事ができそうに見えても海外では油断できないので、18日ね、2週間ね、間違わないでね、とくどくどと言って、その場で「from 18th 2 weeks」とメモを書いて渡す周到さ。
いざというときメモは証拠になりますから。証拠があってもモメにモメたことあるけど、アルゼンチンで。ま、そういう経験を経ての、万全の体制です。抜かりはありません。
で、出来上がった証書を見たら、15th!
お、おじさん、18thはどこへ行ったの?
人は見かけが1割です。
アルバニアに移住しようかな?
志半ばってくらい本気で考えてまして。とはいっても役所の出方次第です。
とりあえずどんな条件を提示するのか、どれだけ本気でボクらを迎えてくれるのか、移住の手続き代行をしているという噂の「NOTER」オフィスへ。
こんにちはー、ボクら日本人の旅行者なんですが、1年ほどアルバニアに住みたいんだけど、どうですかね? イケますかね? へへへ……みたいな質問したら、そういうのは警察へ行けって。
パソコンを開いて見せてくれた警察署の名前は↓
場所はここ↓ってボールペンで教えてくれました。
川向こうです。
ここから3kmちょい。
さすが弁護士だか行政書士だかのオフィス。取り扱っていないのに即答してくれるあたり、仕事ができる!と思ったわけですが、よくよく地図を見たら、この辺に行ったことあるんです。とても警察署があるようなオフィス街ではなくて、単なる街外れ。すぐ隣が貧民街。15で不良と呼ばれるくらい、空気が荒れてました。
なんかおかしい、海外ではたとえスーパーマーケットに行くのでもセカンドオピニオンが必要です。知らないことでも教えてくれるのが、外国人の優しさですから。
民泊のオーナーに訊いたら、そこちゃうで、別の場所やで、だって。
いかにも切れ者って感じのおばさんビジネスマンだったんですが、人は見かけが1割です。
アルバニアは戦後に鎖国してたくらい内弁慶なところがあるし、社会主義だったのにソ連や中国と仲違いしてたというから、性格が悪いのかも。
というわけで、カフェでも行ってお茶を飲もうっと。
Yuko、エクレアでも食べよう。