牛も家路を急ぐ町。
今日から移動を始めます。
日本へ向かって。
今日の目的地は、ロシアとの国境の町、カズベキ(ステパンツミダ)へ。
170km程度の距離なので、たいしたことはないです。
お天道さまから、元気でな!って祝福されているかのように晴れ渡り、

ジョージアの旗がお達者で!と、手を振ってくれまして。
ありがとう。
日本へのラストスパートは、出足快調です!
と鼻の穴をおっ広げていたのも束の間、コーカサス山脈に近づくと雪。

牛が家路を急ぐほど寒いです。

国境の町に着きました。
明日、目の前の↓山脈を越えるわけですが、山頂が雲にとけるほどに高く険しく、どう見ても無理そうな。

こんなところに道があるとはとても思えませんで、軽自動車なんぞでお邪魔するとバチが当たりそうな。
宿は、暖房があります。
ウェルカムドリンクは、飲みきれないほどのワインでした。
タイから来た女性がパンやチーズをくれたり、Wi-Fiが絶好調だったり。
いいことづくめなんですが、なんでか体調が悪いのでさっさと寝ました。
そういえば、道中トラックの長い列がありまして。
50km以上も手前から。ロシアに向かうトラックが国境に殺到しないように規制しているのでしょう。
西側が経済制裁をしていてもこうして膨大な量の荷物が輸出されているわけで、片道一車線しかないし、穴だらけだし、ところどころ路肩も崩れているしで、よく渋滞しています。
こういうとき、その国の気質がわかります。
ジョージア人は、機を見るに敏。
すかさず反対車線を走り抜けます。
俺って天才!みたいな顔でアクセル全開で飛ばし、その先で対向車と相対し、バックしようにも後続車が次々と詰めかけて、どうにもなりません。
なんだかな。
何度も繰り返すあたり、鋼の精神です。