体調が悪くて休むのに仕事するのにちょうどいい。
ときおり雨が降るなか、ハバロフスクに到着しました。
日本行きのフェリーが出るウラジオストックまで、あと800km。
ゴールは目の前ですが、ここで1週間ほどゆっくりします。
風邪をひいて咳が止まらないし、Yukoも喉が痛いなんて言い出したので。
仕事も忙しいので休むにはちょうどいいです。
体調が悪くて休むのに仕事するのにちょうどいいなんて、骨の髄ずいずっころばしまで社畜な一人親方フリーランスです。
Facebookにコメントが溜まっていまして、例のシベリアの荒野で車が動かなくなった!の投稿に。
お返事を書こうとしたら、宿のWi-Fiに通じないのです。電話番号が必要で。ロシアの無料Wi-Fiは、携帯電話登録形式が多くてとても迷惑。
そういう大事なことはチェックインする前に説明してください!って宿に文句を言うと角が立っていいことないので、ひたすら困った顔をするに限ります。
Yukoがおばちゃんの前で、困った困った困ったどうしたらいいの?と雨の日に捨てられた子犬のような顔でうろうろうろうろつきます。
したら、ほら、おばちゃんがしょうがないわねって顔して、スタッフ専用のWi-Fiパスワードをくれました。
ごっつぁんです。
そこの若人よ、よくお聞き。
欲しいものを欲しいと言っても手に入りませんよ。
それがどんなに正当な理由があったとしても。
逆にどんなに不当なものであるにしろ、困り顔でもじもじしてみてごらん。
一流の貧乏人は、理論武装するより、同情を引き出す顔作りから。