落ち着かない毎日です。
出発は、明後日です。
で、ロシアに入るのは3日後。
旅行するだけなのに、なにか悪いことをするような後ろめたい気分なのはどうしてでしょう?
目的地の境港にあるEASTERN CRUISE&FERRY株式会社へメールしました。
フェリーの件で。
なんつーかこんつーか、落ち着かない日々です。

出発は、明後日です。
で、ロシアに入るのは3日後。
旅行するだけなのに、なにか悪いことをするような後ろめたい気分なのはどうしてでしょう?
目的地の境港にあるEASTERN CRUISE&FERRY株式会社へメールしました。
フェリーの件で。
なんつーかこんつーか、落ち着かない日々です。

今日から移動を始めます。
日本へ向かって。
今日の目的地は、ロシアとの国境の町、カズベキ(ステパンツミダ)へ。
170km程度の距離なので、たいしたことはないです。
お天道さまから、元気でな!って祝福されているかのように晴れ渡り、

ジョージアの旗がお達者で!と、手を振ってくれまして。
ありがとう。
日本へのラストスパートは、出足快調です!
と鼻の穴をおっ広げていたのも束の間、コーカサス山脈に近づくと雪。

牛が家路を急ぐほど寒いです。

国境の町に着きました。
明日、目の前の↓山脈を越えるわけですが、山頂が雲にとけるほどに高く険しく、どう見ても無理そうな。

こんなところに道があるとはとても思えませんで、軽自動車なんぞでお邪魔するとバチが当たりそうな。
宿は、暖房があります。
ウェルカムドリンクは、飲みきれないほどのワインでした。
タイから来た女性がパンやチーズをくれたり、Wi-Fiが絶好調だったり。
いいことづくめなんですが、なんでか体調が悪いのでさっさと寝ました。
そういえば、道中トラックの長い列がありまして。
50km以上も手前から。ロシアに向かうトラックが国境に殺到しないように規制しているのでしょう。
西側が経済制裁をしていてもこうして膨大な量の荷物が輸出されているわけで、片道一車線しかないし、穴だらけだし、ところどころ路肩も崩れているしで、よく渋滞しています。
こういうとき、その国の気質がわかります。
ジョージア人は、機を見るに敏。
すかさず反対車線を走り抜けます。
俺って天才!みたいな顔でアクセル全開で飛ばし、その先で対向車と相対し、バックしようにも後続車が次々と詰めかけて、どうにもなりません。
なんだかな。
何度も繰り返すあたり、鋼の精神です。

国境、越えられませんでした(泣)
朝6時起床。
さっさと朝飯を食べてさっさと出発しましょう!
国境を越えましょう!
いざロシアへ!
と勇んで外を見たら、車がこんなんなってまして↓

一夜にして、ジョージアは冬になっていました。

山脈が一個消えるくらいの、けっこうな吹雪です。

落ち着いて。とりあえずお茶でも飲もうとキッチンへ。
鍵がかかってて入れません。
いつキッチンが開くのか、いつスタッフが出勤するのかといまかいまかと待つこと……、2時間。
8時を過ぎてやっとおばちゃんがやってきまして、遅いよー!
熱ーいお茶を飲んで心を落ち着かせ、雪だろうがなんだろうが関係ありません、生まれも育ちも北海道だし、さあ、ロシアへ行くぞ!
と立ち上がったら、おばちゃんが言いました。
「あなたらどこへ行くんだか知らんけれど、国境は開いてねーぞ。この雪だからな」
って。
おばちゃん、6時前に教えてよ〜。
んで、いつ国境が開くのかと、ずーっとオンラインのライブカメラで国境を見張ってたわけです↓

確かに一台も車が走っていません。
おばちゃんによると、国境が閉じる時は首都方面へ通じる幹線道路も通行止めになります。
町に車が溢れないように。
新しい観光客は来ないし、雪はやまないし、今日の国境越えは諦めました。
晩飯は、小さなインド料理店で。
手作りっぽさがみえる、粗末な作りのファストフード店です。
バターチキンカレーひとつに、ナンとラッシーをふたつずつ頼んだら、4200円っ!
ひとり2000円以上もするの?
まじっすか!
美味しかったんだけど、お店の佇まいと値段が合わなさすぎて、騙された気分です。



明日、晴れますように。

今日のポイントは、
そんなところです。
以下、時系列です。
ちょっと長いけど、写真付き。お付き合いください。
えー、まず、朝は快晴です。

完璧な青空。
今日は国境が開くだろうと期待して国境のオンラインライブカメラを見たら。
7時38分↓

一台も車が動いていない。
まだ営業時間ではないのかな?
国境って24時間営業かと思ってたけど、違うみたいで。
2時間後の9時41分、まだ動きなし。

さらに1時間経った10時38分、まだ動きなし。

11時、宿のおばちゃんが、もうすぐ開くから急いで行ったほうがいい。でないと無茶苦茶混むから。さ、急いで急いで。
って追い出されたものだからダッシュこいて国境へ
着いたのが、11時半。
要塞のような国境です↓

この場所で、誰もご挨拶も来ず、ひと言の説明もなく、1秒の前戯もなく、延々と待たされました。
2時間も。
おばちゃん、ガセですやん。
さて国境。
ジョージア側はあっさりと終わります。

去るものは追わず、です。
でもロシア側は、いまだ社会主義的で融通が効かないのです。
「荷物を全部、車から出せ」
ぜ、全部!?
勘弁してよ、規則ではそうかもしれないけど今どき全部出せはないでしょう。武器も麻薬もタバコもお酒も動物もありません!とは顔に出さず、秒速で返事をしました。
お安いご用です、では少々お待ちくださいませ。
最高の笑顔で荷物を道路に広げる吾輩です。健気です。
それなのにたいした荷物も見ないで、ジャッキーチェンとか呼んで笑ってる係官たち。
書類の英語が意味不明で、何度も何度も書き直しをさせられますが、笑顔でペンを走らせるYuko。健気です。
結局、国境を出たのはジョージア時間の16時。
街道沿いの保険屋さんで、保険に入ります。
今日の目的地ウラジカフカスに入ったとたん、Googleマップが使えなくなりました。
Mapsmeとか、ロシア製のヤンデックスも。iPhoneもiPadもWindowsもAndroid も。
どのデバイスで見てもGPSが消えてました。
自分がどこにいるかわからなくて、久しぶりに本気で迷子になりました。
いやあ、懐かしいこの心もとなさ。……なんてのんびりこいている場合ではありません。
大相撲元力士、露鵬・白露山兄弟、若ノ鵬・阿覧の出身地だって。
存じあげなくて恐縮です。

朝の7時半、出発。
早朝の方が車が少なくて走りやすいかと。
努力が実りまして、今日の走行距離は390km。
頑張りました。
今宵はここで寝ます↓

大草原の小汚い宿。
案内してもらった部屋は、掃除してなくて。
取り替えてもらったんですが、よくよく考えてみるに、掃除してなかったんではなくて、間違ってすでにほかの人が泊まってた部屋を案内してくれたんじゃないですかね?
廊下に出た時、知らないおっさんが部屋を出入りしてたのを目撃したので。
あやうく知らないおっさんと寝るところでした。
それはいいとして、めでたいことがあります。
楽天モバイルが通じます。
これは本当に嬉しいです。
リアルタイムでメールを受け取れます。
昔アメリカを走ってたころは、モーテルに飛び込んで
「泊まらないんですが、パスワードを教えてください」
とか無理言ってましたから。
三木谷さんに直接会って、手を握って背中を叩いて、ビールでも飲みながらお礼を言いたいです。
困りごともあります。
ときどきGoogleマップが現在地を失います。
たぶん西側に知られたくない秘密の軍事施設の近くなんでしょう。
日本人だとバレないように、息を潜めて通り過ぎます。
ロシア内の国境や州境で警察検問があります。
腕時計をねだられたぐらいで、特に面倒なことは言われません。
戦争中につき、Facebookは通じません。
革命の温床になりかねないSNSは、全般的に使えません。
Airbnbやbooking.comもアクセスできません。
人民を堕落させるネットフリックスもダメ。
こういうとき、旅人はVPNで解決します。
ところが、すでにロシアに入ったあとではVPNに契約できないという罠でした。
おしまい。読んでくれてありがとう。
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