怪しい人を見つけようとして、怪しい人になる。
ソーラー式のセンサーライトを買いました。
怪しい人が近づくと自動でライトがつくやつです。
人里離れた限界集落とはいえ、防犯対策です。
ソーラーパネルは日当たりの良いところがいいだろうと屋根の上に取り付けました。
ハシゴをかけて屋根の高さまで登って、ときどきハシゴがぐらっとして死にそうになりながら。
でも完璧です。
これでお日様の光がバッチリあたります。
自信満々Yukoに報告したら、
「屋根の上は雪が積もってあかんやろ」
正論。
正論ほど人を傷つける言葉はありません。
付ける前に言ってよって話です。
いま雪の話をされても心に響かなくて、夜暗くなってからライトのまわりをうろうろ歩きます。
どのくらい近づいたらセンサーが反応してライトがつくか知りたくて。
したらあんた、ぜんぜん点灯しないのです。
どんなに近づいても、両手を広げても。
飛んでも跳ねても。
踊っても。
怪しい人を見つけようとして、怪しい人になっているのに。
闇のまま。
雪は降ってないです。
