家のなかを覗かれる。
コソボ、いいところです。
バルカン半島では、一番フレンドリーです。
ヨーロッパで一番人懐っこいアルバニアとどっちが最強か考えていたら、コソボのほとんどはアルバニア人でした。
意識してなかったのですが、イスラム教でして。
そういえばあちらこちらにミナレットが。耳をすませばアザーンが聞こえます。
でも、ナニ教だってボクらには関係ありません。旅慣れてますから、どんと来なさいって感じで肉屋さんに行って、豚肉くださいって言って断られました。
忘れてました、すみません。
家に帰って仕事をしていたら、近隣住民とのフレンドリーな触れ合いがありました。
ぴんぽんぴんぽんぴんぽん。
って玄関ベルが鳴りまして。続いて、子どもたちの甲高い笑い声。
ピンポンダッシュです。
ピンポンダッシュは、ボクの経験ではキリスト教の地域にはありません。
ムスリムの子どもたちの遊びです。
耐え難きを耐え忍び難きを忍んで玄関ベルを無視していたら、おいおいおい聞こえないのかよ、そこにいるのはわかってんだぞ、隠れてないで出てこいよ、ちんとんしゃんって感じで、窓に顔を押し付けて家の中をじろじろと覗くわけです。
目があいました。
ほら、いた。こっち来いよ、チントンシャン。
目が合いつつも無視していると、部屋のなかを写メったりする狼藉三昧。
まったくもってモロッコと同じです。
微笑ましいというか、癇に障るというか、腹立たしいというか。