旅々、沈々。

昨日の続きです。

モロッコから帰国すると、「３日間強制隔離」になりまして。

羽田に着いたらすぐ、「検疫所が確保する宿泊施設に３日間」というやつです。

勘弁してよ、ってぶー垂れてみたものの、よくよく考えたら、３泊ぶんの宿代と食事を政府が払ってくれるんならそれもいいかと聞き分けのいいところを見せまして。

さっそく自主隔離宿に３泊分のキャンセルを申し込んだら、なぜか１日の宿代単価が値上がりしましてね。

17泊中の３泊を減らしただけなのに。

便乗値上げ？

納得いかないから、キャンセルして新しい宿を探しました。

亀戸にAirbnbを見つけてすぐに申し込むと、こちらはなんでか、予約を受け付けてくれなくて。

なんで？

もしかして、楽天のクレジットカードが支払いを拒否ってるのか。

楽天って、そういうことするんですよ。

飛行機のチケットを買ったときも、楽天の支払い拒否にあってて。

コンビニの店員が、オレオレ詐欺に引っかかっているおじいさんおばあさんに注意するがごとく、モロッコからの使用は怪しいってんで、気を利かせてブロックしちゃうんです。

楽天に電話して解除をしてもらいたいけど、いま、日本は夜中。

でも、まあ、Airbnbから事前承認なるものをいただいたものだから↓

日本の営業時間まで待って、楽天に電話してから再度申し込めばいいや、と余裕をこいていたら、

宿、なくなってました。

ほかの人にとられてました。

なんで？

「Pre-approval」って「仮予約」じゃないの？

じゃ、なんなの？

よくわからないけど、こういうところ、Airbnbの罠です。

という汗と涙の経緯がありまして、結局、押上のAirbnbにしました。

で、楽天にご親切具合について伺ったところ、使用する国とか金額とか買い物の内容とか、いろんな状況を鑑みて、ブロックしているようです。

楽天さん、いつもいつもご心配をおかけして申し訳ない、とお詫びするとともに、２年間もモロッコでカードを使ってるんだから、そこんところ、データ重視でいっていくれないものかと、そろそろAIじゃないですかね、時代は。

使いたいときに使えなくて、不便です。

あと９日でこの家を退去するというのにガスが切れまして、ガスボンベを取り替えました。

こちらでは近所の雑貨屋さんに行って、自分でボンベを運びます。

重いので、専用台車を借りて。

モロッコの昨日の陽性者は、182人（３人死亡）。

帰国まで、あと７日。

滅多に飛行機に乗らないから緊張してます。

今回はコロナのせいで、いろいろと課題が多いし。

とにかくアレだ、風邪だけはひいちゃならん。

Yukoは、タジン鍋を探しにA嬢とメディナへ。

モロッコの昨日の陽性者は、89人（７人死亡）。

帰国するまえに、解決しとかなきゃならん大きな問題が、19か月に及ぶオーバーステイです。

朝９時、警察に出頭しました。

どーもですーっ！って。

先週、一度顔を出しているので、ここは気軽に。

で、なんの挨拶もないまま１時間半も待たされます。

で、いくつかの書類にサインをして、し終わってから書類を確認すると、日付が２年くらい未来になっている。

モロッコとはいえどもアフリカですから、それくらいの誤差はあるわけです。

って感心している場合じゃなくて、修正してください。

その後、裁判所に案内されて、雑多な犯罪者に混ざって３時間半待たされます。

寒い部屋で。

強盗とか、薬の売人とか、マフィアとかと一緒に（知らんけど）。

２番法廷に入室できたのは、14時。

裁判が始まって、ボクらとはまったく関係ない傷害事件かなんかの裁判をいくつも傍聴。

これが１時間たっぷりありまして。

映画か！ってくらい熱弁する弁護士や、意外と冷めた感じの検察との攻防。

証拠の写真を提出したり、すでに留置されているリモート出席の被告とモニター越しで話したり。

「もういい！」って言われているのに、身の潔白を訴え続ける奴もいたりして。

全部アラビア語なんで、正直よくわからないけど。

15時になって、ようやくボクらの裁判が始まりました。

Yukoとふたりで被告人席に立つと、変な服を着た裁判官が、

「アラビア語かフランス語を話せるか？」

英語だけって答えたら、

「被告人のなかに、英語を話せる人いませんかー？」って。

裁判官、弁護士数名、検察と、高学歴の人がたくさんいるのに、誰も英語を話せないみたいで。

「あ、わたし、なんでもいけるわよ」って手をあげてくれた、フランス人のおばちゃんが通訳してくれ、

「オーバーステイした理由は？」

「車旅なんだけど、フェリーが欠航してしまって」

これで、速攻で結審（っていうのかどうかは知らないけれど）。

通訳のおばちゃん、どんな悪いことをしてここにいるんだか知りませんが、ありがとう。

罰金は、700MAD（7,700円）。

噂では1,600MAD（19,980円）だったから、半額です。

ラッキーって喜んでいたら、

「あ、やっぱ、500MADでいいや」

って、さらに値引きしてくれました。

その辺のさじ加減がよくわからないけど、Yukoに言わせると、このディスカウントはボクの丸顔となで肩の勝利だそうです。

気が変わらないうちにさっさと払ってしまいたいのに、罰金は明日の９時に払いに来いって。

なかなか、終わらない〜。

モロッコの昨日の陽性者は、55人（８人死亡）。

今日、問題がひとつ解決したんだけど、ひとつ不安が増えました。

９時、裁判所へ。

書記官だか会計係だかの超片言の英語で、あっち行ってからこっち行くと左手の二階のあたりにほにゃららら〜、みたいなことを言われてもぜんぜんわからなくて、裁判所内で迷子になったりしながら、なんとか罰金を収めました。

500MADに謎の100MADを足されて、ひとり600MAD（6,600円）。

事前の調査では、ひとり1,600MAD（19,000円）だったのが6,600円だから、値びいてくれて感謝です。

でも、ひとつ気になることがありまして、ボクの名前が間違ってること。

裁判記録と罰金支払い証明書に至るまでのすべての書類で、名前が微妙に違うんですよ。

TaroがTarouみたいな感じで、アルファベットがひとつ多い。

空港で名前が違うとか言われたらどうしよう。

せっかくオーバーステイ問題が解決したというのに、胃袋にパチンコ玉が詰まったみたいな、新たな不安。

昨日、気づいていたのに、どうして言わなかったんだろう、俺様。

一度帰宅して、駐車場に顔だして、オーナーのレドゥアンに挨拶して、洗車してもらって（30MAD／330円）、カルフールでお土産のワインを購入。

ああ、疲れた。

家主のマウーが急に、イスタンブールの乗り継ぎのPCR検査は本当に72時間前なの？

って素朴な疑問を遠慮なく言ってくれまして、うちら、大騒ぎです。

で、慌ててターキッシュ エアラインズのホームページを見ていたら、

布マスクはダメだって。

布しかないのに！

サージカルマスクを使えといわれても、ナニ、そのサージカルって？

そんなの、田舎で売ってるの？

ここ、小さな漁村なんですけど。

みんな、イワシ食って生きてるんだけど。

モロッコの昨日の陽性者は、159人（５人死亡）。

お土産を買います。

まず、タジン鍋。

みんな似たようなものだけど、よくよく見ればいろいろあるわけで、悩みました。

Yukoが選んだのは直径30cmのやや深鍋タイプで、140MADを値切って90MAD（1,080円）なり。

日本の皆さまにおかれましては、コロナはもう昔の話かもしれませんが、世界的にはまだまだこれからです。

ドイツなんて、いまごろ新記録を達成しているし↓

オランダもほぼほぼ記録更新中↓

ジョージアもいまが真っ盛りで↓

ギリシャなんて、むしろこれから↓

ニュージーランドもそろそろ本気になってきて↓

ロシアは相変わらず、です。

休みなくコロナ↓

でもってモロッコです。

昨日の陽性者は、151人（３人死亡）。

勝ったも同然。