お酌してくれるわけでもないし。
移動します。
っていうか、旅行します。
久しぶりの運転でいささか緊張しているというのに、警察に止められてライトをつけろと言われたり、山坂をぐねぐね上がったり下がったり、速い車にあおられたり。
170kmほど走ったあたりで、疲れ果てました。
どうせ急いでも日本に帰れるわけでもないし、1日の走行距離は150kmぐらいがちょうどいいです。
サラエボの30km手前、名もしれぬ田舎町のキャンプ場でお世話になります。
恰幅のいいお母さんがオーナーです。
服からはみ出したお肉を拝見しながら想像するに、去年離婚して、その慰謝料で田舎に家を買って、少しでも現金を稼ごうと庭でキャンプ場を始めた。
そんなストーリーが漂う家庭的なキャンプ場です。
キッチンはまだできてなくて使えず、トイレシャワーはひとつだけ。
ほかにキャンパーはいないから、便器ひとつで十分です。
ビール飲む?
ってお母さんが微笑むから、もちろん!って答えたけど、実際のところ、寒くてビールどころじゃないけど。
ところで、これ、ウェルカムドリンクなんだろうか?
有料なんだろうか?
飲んでしまってから、悩みます。
Wi-Fiのルーターが外にあって、雨避けにペットボトルを被せてるのが、DIY的に微笑しい。
お母さん、これ、雨を防げないと思いますよ。
それより、大きな犬のう○こ、なんとかしてよ。
アザーンが鳴り響く夜。
南に下るにつれ、イスラム色が濃くなってきたかも。
旧ユーゴスラビアって、そういうもんですか?