腐った鍋が舞い戻る大塚
旭川空港から羽田空港へ。
それぞれ20kgの大きなカバンに7kg前後のバックパックを背負っています。この歳でこんなに荷物を抱えている夫婦ってボクらくらいです。
貧乏に勝る運動なし!
今回の民泊は、大塚です。
40年前、大塚に住んでいたことがありまして。
寿荘という風情のある名前のアパートに。
郵便受けに部屋番号の表示がなかったので自分で103号室と書いたら、大家さんに「下の三」と直されました。
大家さん、あのね、「寿荘下の三」じゃかっこ悪くて友達に言えないです。
日当たりなし風呂なしトイレありで、家賃は35,000円。手取りが11万円もなかったから、ひと月に缶ビールを何本飲めるか計算してた時代です。
麺つゆが買えなくて、醤油で冷麦を食べたもんです。醤油冷麦は、驚くほど美味しくないです。
部屋は松本零士の漫画「男おいどん」にキッチンを付けたような感じで、便器のデザインがバグってました。和式の便器が深緑色のマーブル模様なんです。跨ぐたびにびびるサイケ感。水洗のタンクが頭上にあって、水の勢いはハンパなかったです。下手するとブツを外に押し出しそうで怖かったです。
まあそれはいいとして、いつだったか鍋のなかにスパゲティソースを放置していたら腐ったことがあります。洗いたくなくて外の塀の横に隠していたら、いつの間にか部屋の中にあってビックリ。
雨の日は、洗濯物が勝手に部屋に取り込まれていた魔法のようなアパートです。
阪神がホームランを打つとあっちこっちから拍手が聞こえるものだから、原辰徳がかっ飛ばした日にはひとりで10人分の拍手をしたものです。頑張りました。
そんな大塚、久しぶりです。
あたりを見渡してもなにひとつ思い出に残っているものがなくて、懐かしくもなんともない。
12月3日に、ニュージーランドに飛びます。
それまで大塚を楽しみます。



