ここ、楽園候補地です。

昨日、モスタルのキャンプ場で紹介された、Blagajとかいう読み方すらわからない集落のキャンプ場。

キャンプ場のオーナーが地図を広げて、

「ここはバラガイという村でな、いろいろあるんやで。まずな、ここからこっちに行くとほにゃららで、角を曲がるとへにゃふにゃで、川に沿ってふにゃふにゃや」

うざいくらい熱心に村の説明をしてくれまして、ほっほう、なるほどなるほど、それは面白いですねー、と適当に相槌をうってた手前、面倒くさいので行きませんでしたとは言い難い。さして興味もないのに観光しました。

そしたら、あんた、いい感じの村でした。

サイコーに花丸級!

住んでもいいくらい。

っていうか、だんぜん楽園候補です。

護岸工事されていない川って、

手触り感があります。

こんだけ水が透明だと、全裸で泳いでも猥褻感がないですよね?

背泳ぎしたいです。

一句浮かんじゃいましたし。

背泳ぎや 如意棒ゆらゆら 夏の珍

川の上流には、オスマン帝国時代の修道院がありまして↓

どうしてこんなところに!

って感じの、世界のどん詰まりに建っています。

それはそうですよね、禁欲生活のためには、隔世の感があるような限界集落に閉じ込めないと、男子たるものすぐに覚醒しちゃうもんですから。

ボクも男子だったことがあるので、そのあたりの事情に詳しいのです。

午後、モスタルへ引っ越し。

Airbnbは、よくあるソ連式の団地の中です。

よくあるソ連式の団地というのは、アパートメント群のなかに駐車場、緑、バスケットコート、物置等々があって、全体的に非常に汚い。

社会主義には、メンテナンスという概念がないのです。

特に共同玄関は、ゴミ捨て場にしか見えないのが普通で、地獄の門のほうがウェルカム感があります。

とはいえ、黒川紀章さんの中銀カプセルホテルに代表するようなメタボリズムは早々に実現してます。

めいめい勝手に改築してますから。

オーナーに指定されたボクらの駐車場は、歩道でした。

道ゆく人に、こんなところに駐車したらあかんだろ!って怒られても不思議ではないところ。

不安です。

ブランコする白い人。

モスタルの旧市街を観光します。

ボスニア・ヘルツェゴビナで5番目に大きい街なんですが、と言っても人口12万人くらいだから、函館を半分にしたより、ちょっと少ない感じ。

ひりひりと歴史を感じる町でして↓

ボスニア紛争が激しかったのです。

地対空ミサイルだか、ジャベリンだか、ロケットランチャーだか知りませんが、命中した跡。

儲かるのはペンキ屋さんだけ。

ブランコする白い亡霊↓

一番の観光地は、紛争時に壊されてその後作り直した橋です。

なんで壊したかというと、

ネレトヴァ川の左側はキリスト教、右側はイスラム教なもので。

ボクのフィールドワークによると、キリスト教なのにミナレットがあるのは、イスラム教が近くにあるときだけではないかと。

「神父さま、塔があると目立つでございます」

「みんな、塔に向かって歩いてます」

そいつは負けてはおられん。うちも高い塔を作れ!と、ついつい対抗意識を燃やしてミナレットを建てたんじゃないですかね?

上流には、昨日散歩した修道院があります。

修道僧の煩悩を集めて早しネレトヴァ川

楽園のポイントは廃墟。

朝、雨が降っているけど、午後には青空が広がって、夕方、散歩しました。

旧市街まで、2km。

ちょうどいい距離です。

相変わらず、ネレトヴァ川は心を和ませてくれます。

廃墟って、どんな一等地になっても安く買えそうな気がするし、リノベーション魂に火がつくし、見てるだけでexcitedします。

ボクらの探してた楽園はここかも。

  • 民泊:A's Apartment 136EUR /5n +WiFi +P
  • 朝→  自炊:パン、卵焼き、オリーブ、チーズ
  • 昼→  自炊:スパゲティ・ボロネーゼ
  • 夜→  自炊:鮭、ポテトサラダ、レタス、ワカメのスープ

銃弾の痕がない。

コロナの噂も聞かないし、韓国の大統領が変わって日韓関係もよくなってきたし、フェリーも動いているのに、

車は載りません↓

なんで?

韓国でジャージャー麺を食べたいのに。

コンビニの前で、カップ麺を食べたいのに。

スズキがリコールしました。

回収・無料修理してくれるのは2014年車からで、うちのChin号!は2012年生まれ。

助手席のドアの鍵穴とか壊れているので、引き取りを希望します。

モスタルの町は、散歩しやすいです。

十分な広さの歩道があって、マレーシアやタイのように屋台がないので歩きやすく、車もそんなに走ってません。

人通りは多くありませんが、強盗に遭いそうにないくらいには誰かしら歩いています。

チーノチーノとか、ニーハオとか、チンチュンチャンとか話しかけてくる子どももいないし。

ゴミは落ちてないし。

団地は小汚いけれど。

移住すれば、いい感じの集合住宅もありそうです↓

これ、なかなかな力作かと。

銃弾の痕がないので、新築かも。

なにを言いたいのかわからないロゴマーク

明日から車中泊生活に戻ります。

モスタルにはキャンプ場が2軒あり、ひとつは旧市街のホテルの駐車場。一泊60ユーロもするのに、トイレは道路を渡ったホテルというアズマしくない扱い。

頻尿のわが身におかれましては、夜中に車に轢かれかねないデンジャラス車中泊です。

もう一軒は、町外れの教会の横の駐車場。

物件を見に行きました。

入口に看板がありまして、ちょっと謎でした。

左のマークは、「下着(水着)で歩くな」だと思うんです。

真ん中は、立ち小便禁止。

じゃ、右は?

徘徊するな?

禁止の琴線がわからないので、謹慎しようがないじゃない。

あと40歳若くて、がんがんに酔っ払っていて、原がホームランを打った日だったら、泳いでたかも、ネレトヴァ川。

夜、Yukoが地球がまわるって言い出しまして。

経験したことがないような激しい眩暈がするそうです。

吐き気もするって。

3分とNetflixを観せず、すぐに寝てもらいました。

困ったな、この辺って英語が通じないから、病院に行きにくい。

おしまい。読んでくれてありがとう。

読み込むページはありません