発電機は死にました。

昨日、シベリアの荒野の真ん中で車が動かなくなりました。

ということをFacebookに投稿しましたが、その後、Facebookが開かなくて返事を書けません。

ロシア政府がSNSを規制しているので、 Facebookはそもそも見ることもできないのです。

無事ですか? なんだったらロシアのしかるべき機関に連絡をとりましょうか?とメールが届き始めました。

はい、大丈夫です、ボクらは生きてます。でも、車は逝ったかもしれません。

今日メカニックに車を診てもらいますが、部品が必要だったら、ボクら死にます。

お昼、メカニックのおじさんより診断がおりました。

発電機は死にました。寿命です。

新品は手に入りません。中古があるか、ほにゃららら市場で探します。

こんな僻地に軽自動車の部品なんてあるわけないじゃん!

絶望したましたが、意外にあるもんなんですね。

車は復活し、ついでにベルトも交換し、夕方前に出発しました。

お世話になった警察官と握手をして。

スピードを上げると、チューンとターボのような音が出るようになりましたが、気にしないことにしましょう。

ガスステーションに24時間使えるトイレがあったので、車中泊します。

とても凍れる夜。

シベリアの夜。

  • 宿:Gas station 車中泊
  • 朝→  外食:ホテルの朝食
  • 昼→  外食:チキン、スープ
  • 夜→  外食:ボルシチ、ご飯入りハルチョはスパイシー

お便り

  • 本当によかったの
    ですから、神に感謝ですね。
    ハルチョとはどんな料理でしょうか?

    • 神さま、じゅんさま、いつもお世話になります。
      ハルチョは、肉、芋、にんじん等がたくさん入った具沢山スープです。
      特別変わった味がしないのがいいです。
      一杯300円くらいで、パンと一緒に食べるとお腹いっぱいになります。

  • なんとかなった様でなによりです
    かなりの僻地でも人が住んでいれば何とかなったりするんですよね
    スピード解決したみたいで良かった
    おつかれ様です

    • 実はね、牛飼いみたいなおじさんをひとり見たんだけど、この人に訊いても解決しないような気がして、無視しました。
      ネットがなくて、Google翻訳を使えないし。

  • ボーラーステップとブログの更新を交互に見ています。Google mapの計算がつければ今いらっしゃるハバロフスクとウラジオストック800キロないと思いますので、広島東京みたいな距離でしょうか?だんだん日本の縮尺でものを考えられるようになったと言う事は日本に近づいてる印じゃないでしょうか。ロシアのJAFみたいのはないんですよね?

    • JAFみたいのがあるかどうかはわからないんですが、困ったら112みたい。
      日本の110なのかな。
      ウラジオストックまであと800km。
      日本が見えてきました。

  • 本当に良かった!!
    お二人には絶対に守護神が着いているのだと思いますよ。
    元気なった車で必ず日本に帰って来て下さいねー。
    本場のボルシチ、美味しそう!

    • ボルシチ、高級な味はしないけど、美味しい〜
      安い〜
      お腹にも懐にも優しいです。
      もう少しで日本です。

シベリアらしさが残っています。

おととい愛車の発電機(ジェネレータ/オルタネータ)が壊れまして。

寿命でした。

幸運にもバッタもん屋で中古の在庫が見つかって、多少形は違うけど車に収まればそれでいいんじゃね?って感じで詰め込み、移植に成功しました。

アクセルを踏むと、チュイイイイイイインとターボのような音がしますが、気にしないことにしています。

エンジンをかけるとエンジン付近から、きゅるきゅるきゅると異音がしますが、音が消えるまで肩をすくめてじっとしています。

その筋の人に言わせると、Vベルトが緩んでいる音だそうです。

ほっといてもいいですかね?

ところで、このあたりはまだシベリアらしさが残っています。

トイレはこんなです↓

昼だからまだいいけど、夜に行くのは怖すぎます。

  • 宿:Raysky Ugolok 3,000RUB /Double room WiFi P
  • 朝→  外食:ボルシチ、ご飯入りスープ、茶
  • 昼→  外食:サリャンカ、ボルシチ
  • 夜→  外食:ピラフ、ショルパ、サラダ、ジュース

腰が抜ける病院代。

夜、食堂&宿の駐車場で車中泊しようとしたら、日本のナンバーのバイクが停まってまして。

九州からドライブしてきたM氏で、モンゴルに立ち寄ってヨーロッパに向かうそうです。

風邪をひいてビールを飲めないので、晩御飯のチャーハンを肴におしゃべり。

M氏がアメリカ行きの飛行機の中でぶっ倒れたときの話が恐ろしかったです。

病院の請求書は2万ドル、ということは300万円以上!

腰が抜ける金額ですが、結局支払った金額は抜けた腰が戻るほどの衝撃的な金額でした。

人様のネタなのでぼやかして書いてまして、お許しください。

なんにしろさすがトランプのアメリカ、想像の斜め上どころじゃないです。

さて、海外で車やバイクを捨てたら、どうなる?って話になりまして。

M氏、ドライブに飽きたらバイクを捨てて帰国しようかな、なんて言うものですから。

捨てても日本の税金は払い続けないとならないので、そこんところどうしたらいいのかと。

このテーマのオーソリティは、スイスで事故って車を捨てたS兄弟です。

さっそく質問しました。

スクラップ場に持って行って、廃車手続きをするだけだそうです。

その書類を日本のしかるべきところに提出すれば、税金は払わなくていいって。

参考になります。

今夜は、ここで車中泊↓

食堂は24時間営業なので、真夜中でもトイレを使えます。

  • :食堂の前で車中泊/Cafe Dom U Dorogi | Sleeping in the car
  • 朝→  外食:ソーセージと卵焼き、ペリメリ、サラダ、茶
  • 昼→  外食:ふたりともサリャンカ、茶
  • 夜→  外食:プロフ、芋ピロシキ、クレープ、茶、ジュース

体調が悪くて休むのに仕事するのにちょうどいい。

ときおり雨が降るなか、ハバロフスクに到着しました。

日本行きのフェリーが出るウラジオストックまで、あと800km。

ゴールは目の前ですが、ここで1週間ほどゆっくりします。

風邪をひいて咳が止まらないし、Yukoも喉が痛いなんて言い出したので。

仕事も忙しいので休むにはちょうどいいです。

体調が悪くて休むのに仕事するのにちょうどいいなんて、骨の髄ずいずっころばしまで社畜な一人親方フリーランスです。

Facebookにコメントが溜まっていまして、例のシベリアの荒野で車が動かなくなった!の投稿に。

お返事を書こうとしたら、宿のWi-Fiに通じないのです。電話番号が必要で。ロシアの無料Wi-Fiは、携帯電話登録形式が多くてとても迷惑。

そういう大事なことはチェックインする前に説明してください!って宿に文句を言うと角が立っていいことないので、ひたすら困った顔をするに限ります。

Yukoがおばちゃんの前で、困った困った困ったどうしたらいいの?と雨の日に捨てられた子犬のような顔でうろうろうろうろつきます。

したら、ほら、おばちゃんがしょうがないわねって顔して、スタッフ専用のWi-Fiパスワードをくれました。

ごっつぁんです。

そこの若人よ、よくお聞き。

欲しいものを欲しいと言っても手に入りませんよ。

それがどんなに正当な理由があったとしても。

逆にどんなに不当なものであるにしろ、困り顔でもじもじしてみてごらん。

一流の貧乏人は、理論武装するより、同情を引き出す顔作りから。

  • 宿:Spi Zdes Mini-Hotel 8,663RUB /3n, Double Room Shared BD Shared K WiFi Street P
  • 朝→  自炊:ソーセージ卵焼き、カプスタ、茶
  • 昼→  自炊:ソーセージ卵焼き、クレープ、茶
  • 夜→  自炊:スパゲティ・ペペロンチーノ、キャベツ

鼻水を垂らすといいことがある。

ハバロフスク2泊目。

咳が止まりません。

Yukoは喉の痛みはますます激しく。

部屋のゴミ箱は、ティッシュの山。

晴れ。

お昼ご飯は、よくわからないファストフードにて。

ふたりして鼻水をぐずぐず鳴らしてたら、店主のおじさんがほうれん草のサモサをサービスしてくれました。

栄養をとって風邪を治しなさいってことかな。

ありがとう。

そういえば、昨夜は宿のおばちゃんが喉の薬をくれました。

プーチン閣下、ロシア国民は優しいです。

関係ないけど鈴木宗男閣下、早いところ稚内のフェリーを復活してくれませんか?

  • 宿:Spi Zdes Mini-Hotel 8,663RUB /3n, Double Room Shared BD Shared K WiFi Street P
  • 朝→  自炊:パン、ハムと目玉焼き、キャベツ
  • 昼→  外食:プロフ、パン、牛肉スープ、ジュース大瓶
  • 夜→  自炊:ご飯、ハムと目玉焼き、キャベツ

おしまい。読んでくれてありがとう。

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