さよならウラジオストクよ。

雨。

8時半、ロシアの配車アプリ「ヤンデックス(Yandex)」を使って、港へ。

来年の自分たちへのメモです(来年も車でヨーロッパへ行こうかと企んでまして)↓

  • 配車アプリは「ヤンデックス(Yandex)」 です(アルメニアとかジョージアでも使えます)けど、ロシアの電話場号がないと登録できないんだけど、根性でなんとかなります。ええ、なんとかなりましたから
  • 地図アプリは、Googleマップよりヤンデックスマップが有効です

フェリーの寝床は、二段ベットがずらりと並んだタコ部屋系です↓

そんなに悪くはないけれど、カーテンを閉めると熱気がこもって暑いです。かといってカーテンを開けると、プライバシーがダダ漏れで気恥ずかしい。

来年の自分たちにメモると、

  • 売店にカップラーメンあり(450円くらいするけど)
  • パブリックスペースにお湯があります
  • 人前でカップラーメンを食べるのは恥ずかしいかもしれないけど、ロシア人は朝から晩までカップ麺を啜っているので安心です
  • 生ビールも売ってます
  • Wi-Fiは有料
  • スマホの充電はレセプションに依頼
  • 食堂の昼飯、晩飯はビュッフェスタイルで15ドル
  • 朝飯は8ドル

出航後まもなくして、船会社から

  • 車に積んである荷物とその市場価値のリスト
  • 10年前にロシアに渡った証拠

を求められました。

10年前の旅行の証拠っ!!!!!

そんなものあるわけないじゃん!

10年前の書類を持ち歩いている人なんかいるわけないじゃん!バカなの!

と思ったもんですが、車のなかにありました。

ふたりして整理下手なものでですから、不可能なものが簡単に見つかります。

ということで、来年のためにメモです↓

  • ロシアに行くなら、すべての書類は写真に撮っておくこと

そういえばロシアを出て5年くらい経ってから、税関から連絡がきたことがあります。

車を出国させた証拠を出せと。

いまごろナニ言ってんの?

ロシア人もまた、書類整理が下手みたい。

人は普通、フェリーとかに乗ると甲板に出て、遠ざかる港を眺めるものです。

意味ありげに。

写真を撮ったり、目に涙を浮かべたりしてつぶやいたりして。

さよなら、ウラジオストクよ。

ボクらだって10年にも及ぶ軽自動車旅の最終回ですから、それなりに感傷的になるかと思えばそんな玉じゃなくて。

甲板になんか1秒も出ません(どうせ寒いに決まってますから)。

タコ部屋の寝床に寝そべって(というか折り重なって)ネットフリックス。

熱気とYukoの体温がウザいけど、さほど船は揺れないし、快適かも。

10年にも及ぶ軽自動車地球半周ドライブ、最後のクルーズです。

ポセイドン、よろしくお願いします。

  • :ウラジオストク→韓国→鳥取県境港のフェリー
  • 朝→  自炊:ご飯
  • 昼→  自炊:おにぎり
  • 夜→  買い食い:パン一個

お便り

  • いよいよ!
    しかし、また来年行くって(笑
    単純にすごいですが、今度はエジプトとかいかが?

    • エジプトに行きたいですねー。
      インドも行ってないし。
      あと、グリーンランドも憧れます。
      なんにしろ戦争が終わりますように!
      ロシアの出入国が面倒なので。

  • 無事にフェリーに乗れたようで、何よりです
    ちなみに、同じ日に自分は津軽海峡フェリーで北海道を離れる事に😢

    • それは残念〜
      いやってくらい海産物をご馳走したかったのに!

さよなら、韓国よ。

韓国のトンヘで、4時間くらいストップオーバーがありまして。

本場の韓国料理を食べたくなり、港のまわりをぶらつきました。

ところがどんだけぶらぶらしても普通の住宅街で、お店なんか一軒もなくて。

すれ違った女性に「レストランないですかね?」って尋ねます。

「⚪︎×△▫︎!」

「⚪︎×△▫︎!」とはなんなの?と訊いても、「⚪︎×△▫︎!」と繰り返すばかり。

しかたないからタクシーを停めて「⚪︎×△▫︎!」 って言ったみたところ、

「⚪︎×△▫︎?」

「■□▲△〓≡◆◇▼▽∞§πΩ」と返されます。

かえって意味不明になって返す言葉もありませんから「⚪︎×△▫︎!」 を繰り返すと、連れていってくれました、ちょっとした繁華街に。カムサハムニダです。

ここの地名が「⚪︎×△▫︎!」なんですかね?

あたりを探検して、隠れ家的食堂を見つけました。

路地の先に↓

「冷麺権家」とかいう食堂が。中を覗くと混んでます↓

たぶん、知る人ぞ知る名店です。

冷麺が一杯1500円くらいしたけど、払う価値がある味でした。

100年の歴史があるそうで、伝統の味に感動しました。

トンへに行かれる方は、ぜひどうぞ。

15時まえにフェリーに戻り、1時間遅れで出航。

暇なのでネットフリックを観まくってから寝ます。

明日はいよいよ日本です。

  • :船上
  • 朝→  買い食い:パン
  • 昼→  外食:トンヘで冷麺
  • 夜→  買い食い:パン

お便り

  • Welcome back Japan!
    有言実行、車ごとお帰りなさいませ。
    再びの海外までの間に呑みたいな。

    宮崎台のシェアで再会したエリコちゃん
    いま4人家族になり、キャンピングカーを買ったそう。
    秋冬の半年間、日本旅するって。

    • エリコちゃん、半年間も旅行とはいい身分だねー。
      あやかりたいです。
      暑い時期を避けて東京に行きます。
      たけのこの会はないの?

  • 6月10日無事にGOAL到着! おめでとうございます!!!
    素晴らしいです、Yoshiさん、Yukoさん。
    日本で少しゆっくりしてくださいね。
    でも来年にはまた旅立つのですね!
    それもびっくり!だけどお二人は凄いな、、、

    • Yokoさん、ただいまです。
      ロシア横断は疲れました〜
      戦争がよくならないから、本当に来年行けるのか不安です。

驚いた、ナンバープレートをつけられない。

パッパラパッパッパーン🎵←トランペットの音で読んでください。

朝の10時半、ウラジオストックからのフェリーが港に着きました。

日本です、鳥取県です、境港です。

嬉しくて何度も書きますが、日本に着きました。

とうとう海外放浪10年ドライブが終わりました。

〈完〉

フェリーのなかの駐車場へ車を取りに行くと、検疫所かなんかの係官が丁寧にタイヤを拭いてくれてまして。

「病気とか持ち込まれると困るから」って。

「それから、次回は洗車してからフェリーに乗せてくださいね」

ご指摘のとおり出禁にしたくなるほど汚なくて、ごめんなさい。

タイヤが綺麗になったところで、エンジンをかけます。

Vベルトが発狂したネズミのようにキュルキュルキュルキュルと叫びましたが、静かになるのを待って、ゆっくりと船から降りました。

Chin号!にとって、10年ぶりの日本です。

感動のシーンですが、お迎えはゼロです。

粛々と税関の検査を受けまして、ナニひとつ禁製品を持ち込んでいないので、合格!

市役所で仮ナンバーを受け取りました。

何もかも順調じゃんと思ったところで、一大事です!

ナンバープレートのネジが錆びついて回らないのです。

どうやっても。

ドライバーに力を込め、努力すればするほどネジ穴が丸くなり、完全に溝が消えました。

なんてーこった、ナンバープレートを取り付けられないとは!

車の修理店に泣きついて直してもらい、修理代に5500円(消費税込み)もかかって泣きました。

すぐ隣の島根県まで走って、ゲストハウスに泊まります。

祝賀会は、近所の居酒屋さんで。

ふたりだけで。

お疲れさまでした。

  • 宿:Cocoreto Guest House 17,740 JPY /2 beds in a domitory P Shared BR Shared K
  • 朝→  自炊:パン、茶
  • 昼→  外食:海鮮丼
  • 夜→  外食:居酒屋

お便り

  • このたびは無事のご帰国、おつかれさまでした。
    ご記憶にないかと存じますが、当方は10年前にユジノサハリンスクのショッピングモール、
    「シティモール」の駐車場でお会いした、「5年連続クルマでサハリンへ来た物好き」です。
    これまでの長らくの旅路、折に触れてたいへん楽しく読ませていただきました。
    今後も益々のご活躍を楽しみにしております。

    • 深夜回送さん、覚えてます!
      稚内のフェリーがなくなったのは残念です。
      復活したら、一緒に渡航しましょう!

手すりに掴まってないと登れない橋。

昨日、日本に上陸しました。

島根県の大根島にて宿をとりました。

大根島といえば有名なのは、下の写真です↓

ベタ踏み坂と呼ばれる滑り台より急な江島大橋。

手すりに掴まってないと登れない橋、……かとビビってましたが、もちろんそんなことはなくて。

景色がいい。

次なる観光地は、水木しげるロードです。

頭を空っぽにして半日観光するにはもってこいです。

水木しげる先生、たいへん満足しました。

宿に戻ったら、ドイツ人のアーネット女子がいて。

居酒屋に行くんだけど、おすすめは何?って訊かれました。

秋刀魚をリコメンドしたけど、お気に召してくれたかなあ。

ボクらは島を横断して、ラーメン屋さんへ。

明日、フェリーで北海道に渡ります。

旅は終わったようで、まだまだ続きます。

  • 宿:Cocoreto Guest House 17,740 JPY /2 beds in a domitory P Shared BR Shared K
  • 朝→  自炊:卵焼き、パン、ちくわ、漬物
  • 昼→  外食:山菜蕎麦、Yukoは天ぷらうどん
  • 夜→  外食:醤油ラーメン、Yukoは塩ラーメン

なんでも言うことを聞きますから。

ウラジオストクに着いたときに旅は終わったと嬉し涙を流しましたがまだ終わってなくて、鳥取県の境港に着いた時こそ本当に終わったんだと喜んだのにまだゴールインしてなくて、今日は敦賀市でフェリーに乗ります。

いつまで続くんですかね、この旅行。

日本海に沿って東へ、風のように走ります。

愛車のChin号!は、エンジンをかけるたびにきゅるるるるるるるるるるるるるるーーーーっと狂ったネズミのように泣き叫ぶ以外は順調といえば順調で、オルタネーターがシャーァァァァァァァァァァァと聞き慣れない異音を立てているのは聞こえないフリをして解決です。

走行中にエンジン警告灯が消えないのは10年間見続けて慣れています。けどですね、先月、シベリアのど真ん中で急に車が動かなくなった事件を片時も忘れさせてくれず、胃が痛いです。

いつまたエンジンが急に止まるのではないかと、とくにトンネルに入ったときの恐怖は格別です。山陰はトンネルだらけと知りました。

シベリアエンジン停止事件は、最初にパワステ警告灯がピコンっと点きました。

なんだっけこれ?

すぐにバッテリー警告灯もピコン!

エンジン、パワステ、バッテリーと3つも揃うとは、なかなかできることではありません!と感心する暇もなくエンジンが掛からなくなったのです。

日本三大景勝の天橋立に立ち寄り、心の底から交通安全を祈ります。

神さま、なにとぞ無事にフェリー乗り場まで行かせてください。なんでも言うことを聞きますから。

21時、フェリー乗り場の駐車場にて待機。6月に苫小牧に行く車なんかボクらぐらいかと思っていたもんですが、ざっと見た感じ100台くらいが集合。みんな、何しに行くんだろう?

23時半、駐車場係に促されてエンジン始動。夜空に響く狂ったネズミの叫び声。

きゅるるるるるるるるるーーーーーーーっ!

恥ずかしい。

真っ暗闇だけど、日本海は天気晴朗波ほぼなし。

おしまい。読んでくれてありがとう。

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