旅々、沈々。

Yukoにポリープに負けぬ体力をつけるため、山登りしました。

山手線内では世界一高い山、箱根山に。

標高44.6メートルは、相手にとって不足なしです。

下山しすぎて若松河田まで来てしまったので、昭和２年の西洋建築「小笠原伯爵邸」で、ひと休みしました。

樹齢500年のオリーブの木肌を眺めながら。

ちょっと家から遠いけど、わが家の御用達にしようっと。

次の結婚式はここで挙げよう、と誓ったものです。

登山帰りなのでちょっと小腹が減ったけど、

メニューをみただけで、胸がいっぱいです。

八丁堀で、K嬢と会いました。

K嬢、ウガンダの青空市場で知り合ったんですが、ボクらがカンパラ郊外で交通事故に巻き込まれたときにお世話になりました。

特に、野次馬に盗られたYukoのiPhoneを取り返したタフネゴシエーターです。

アフリカの野次馬って、好奇心に満ちた銭ゲバばっかで。

ひとりも救急車を呼んでくれなかったのに、病院まで付いてきます。

10人くらい。

夜中の３時過ぎだっていうのに。

お昼に、レトルトの鯖カレーを食べました。

ご飯にカレーをぶっかけたら、鯖が泳いでて、びっくり。

入ってるんだ。

鯖の鯖たる味がカレーに負けてて、コラボってないような気がするけど。

Yuko、元気出してよ。

と、昼はトンカツ。

脂身が多いって外国人がレビューに文句言ってたお店だけど、いいじゃん、脂身。ほんのり甘くて。

けど、キャベツがいまいちパサパサしてて、魂に潤いがないなあ。

西武新宿線の西側を探検すると、北側斜線を精一杯使った容積率目一杯の三階建ての群れ。

ところにより、階段みっつほど地面にめり込んだ道下物件。

どの家も、自転車の置き方が美しくないです。

ま、家を持たない者の僻みですが。

知らんかったら高田馬場人じゃないだろ！って言われるくらい人気がある（らしい）カフェ、「コットンクラブ」まで散歩。

結婚するまで高田馬場に12年くらい住んでた馬場人だけど、こんな一軒家風カフェがあるなんて、知らんかったです。

廊下みたいな階段の踊り場が、むちゃくちゃ贅沢で。

自分のスマホでメニューを見て、自分のスマホでオーダーするって、初めての経験です。

たまに日本に帰ると時代に取り残された感が半端なくて、そんな浦島太郎感がこそばい。

窓際の席に座って、読書。

暗くて読めないけど。

そういえばルワンダの首都キガリでは、タブレットで注文する最先端Barがあったのだけど、タブレットでオーダーするといつまで経ってもビールは来ないです。

みな、ウェートレスに「ビール！」って頼んでました。

ちなみにルワンダでビールとかジュースを頼むと、「冷たいの、ぬるいの？」って訊かれます。

で、１本しか頼まなくても、２本持ってきてテーブルに置かれます。

２本目を飲みたいころには、緩くなってる計算です。

だーかーら、冷たいのを飲みたいんだってばっ！って言っても、無駄なのです。

梅ヶ丘の「寿司の美登利」で、ヨットマンと懇親会。

ヨットマン氏はロンリープラネットも地球の歩き方も、インターネットどころか情報ノートもない時代から放浪していた先輩で、話のスケールが大きすぎて、何度聞いても頭からはみ出るくらいだけど、モロッコのエッサウィラを知ってました。

すげえ。

人、住んでたんだ？

お土産に鯖寿司をいただいて、梅を眺めて散歩。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ってことばの意味と、新宿区若松町が標高が30メートルもあるってことを教わりました。

今度、箱根山に登ります（標高44メートル）。

右手に鯖寿司をぶら下げながら千駄ヶ谷に寄って、帰宅。

Yukoは病気にて自粛中。

それにしても、寿司の美登利、モロッコに来てほしいもんです。

全身全霊全力でお手伝いしますから、運転手しますから、どうですか、視察だけでも？