旅々、沈々。

いよいよ出発！

……だったんですが、仕事が忙しんで延泊することにします。

面目ない……、と思ってたんだけど、神さまの思し召しだったみたいです。

というのも、ニュースによると48度もの熱波がモロッコを直撃するとかで↓

車中泊なんかしてたら、干からびてました。

48度ですからね、ボクなんか自然発火してたとです。

わざとらしく急に仕事が忙しくなったのは、「まだ燃えるには早いぞ」という神さまのインシャラーだったんです。それはそれは南無阿弥お陀仏と念仏を唱えながらゲストハウスに引っ越したら、さらなる思し召し。

屋上でくつろいでいた見知らぬ女性（と思いますよね、普通）は、香港のフェニックス嬢でした！

なんでこんなところにっ！

すごい偶然！

10年ぶりじゃないですか、その後いかがお過ごしですか？と尋ねたら、フェニックス嬢、２年前にポルトガルに移住してて、土地を買って、２エーカーもあるって。

あんたたちいいところで会ったわ、来年、家をセルフビルドするから手伝ってくれって。

御意です御意です！

外国で家をセルフビルドするのが夢なんです、それを他人のお金で楽しめるなんて、願ってもないお言葉です。

最近、移住先をイタリアかギリシャにするのも悪くないかもなんて浮気心を抱いてたのですが、謝ります。

ということで、晩飯は宿のオーナーとフェニックス嬢、アリス嬢の手料理をご馳走になりました。

全員香港人。オイスターソースのピーマン炒めとか、お手製のキムチとか、自家栽培のもやしを振舞ってくれました。

ちなみにエッサウィラのアパートでもやしを栽培してるアリス嬢は、以前、カサブランカの近くに住んでいて、最高気温は58度だったそうです。

エアコンなしで。

意外と燃えないもんなんですね。

明日から、放浪します。

……なのに、……というか、「出発間際は超忙しい」のマーフィーの法則が発動して、おとといから死ぬほど働いています。

出発できないかもしれないので、Yukoは急遽、宿探し。

朝飯は、メディナでいつものスープ「ビサラ」を食べました。

お茶込みで、ふたりで18MAD（244円）です。

お昼は倹約して、ふたりでパン一個。１MAD（13円）です。

晩飯は奮発して、クレープみたいなパン「ムスンメン」とトマト色のスープ「ハリラ」。お茶込みで、ふたりで20MAD（265円）。

腹は減っているけれど、たくさん食べられない。いい感じに枯れてきました。

放浪にむけて荷造りしてるんですが、知らん間に荷物がてんこ盛りに増えてまして。

予備タイヤが11本もあるし、断捨離しないとならんです。

となると、世界各国で集めたSIMカードを捨てなきゃならんですかね？

これですね、アフリカとか中央アジアのものが多いレア・コレクション。日本人でこれほど集めた人はそうそういないんじゃないかと思うわけです。

いたらご連絡ください。

お高くお譲りします。

老後の食費にします。

２階に住むムニエルは、朝の７時に起きてるようで。

毎朝、踏み台昇降の音がします。

規則正しい足音。

地味にうるさいです。

放浪生活まで、あと２日。

どきどきします。

午後、メディナで魚フライを買って、

昼飯にしたんだけど、10MAD（135円）も払ったのに、これしかくれなかったです↓

２年前はこの倍くれたような気がするんだけど、インフレなのか、舐められたのか、プーチンのせいなのか。

甘くみないでよ、とか思いながら、1928年創業のお菓子屋さん「DRISS」へ。

名物の「batata（通称ポテト）」を買いました。

たぶん、ひとつ６MAD（81円）です。

甘いです。

放浪生活まで、あと３日。

緊張してきました。

大丈夫かな、ちゃんと運転できるかな？

夕方、メディナのお菓子屋「ドリス」に行ったら、行列でした。

ショーケースにほとんど在庫がないというのに。

ここ、1928年創業の老舗なんです。

モロッコ来たら絶対食べとけ！ってほどのお菓子があるかどうかは知らんのだけど、行列を見ると並びたくなるのが日本人です。

並んばんけどね、わし。

車の保険に入りたくて、AXAへ。

先週の木曜日に行ったときはおばさんがひとりしかいなくて、車をちらっと見ただけで、ひと月４万円！って言われて。

「そんなにかかりませんって、2020年は１万円ちょぼちょぼで入ったんですから！」

「見てください車を。こんなに小さいんですから！」

ってフランス語のメモを渡したというのに、意味不明の英語で返事をする横着者。

会話にならんかったのです。

で、今日、ボスとの対決です。

４万円って言われたらどうしよう、こんな面倒な車旅なんかするんじゃなかったって弱気になっていたものですが、サクッと2020年と同じ値段960モロッコディラハム（12,800円）にしてくれたボスでした。

ありがとう。

これでひと安心です。

ルーフキャリーの錆び付いたネジを緩めに、カルフールの前のメカニックへ。

デンゼルワシントンの息子みたいなメカニックが苦労して外してくれまして、ワイヤーブラシをかけて、ワックスみたいなのを塗って、元に戻します。

ルーフキャリーを外すると高さが190㎝以内になって、フェリー代が安くなります（というか、安い値段で予約したので）。

ふた安心です。

オイルも交換しました（正確に報告すると、先週の話なんだけど）。

実に２年半ぶり。さぞかし車「Chin号！」も喜んでくれているでしょう。

これで、さん安心です。