旅々、沈々。

近所のカフェまで散歩しました。

これが簡単なようで簡単ではなくて、けっこう命懸けです。

道中に放し飼いの犬がいて、３頭も。

薬師丸ひろ子さんをふた周りくらい小さくして四つん這いにした感じの大型犬が。

番犬として非常に職務に熱心であり、容赦なく吠えます。

ガンガン吠えてそれでも退散しないボクらにイラついて、あんたどこのモンなんだよ、舐めんじゃないよって顔して近づいてきて、手足の臭いを嗅ぎながら吠えつつも舐めてくれます。

３頭に四方八方から吠えられ、臭いを嗅ぎながら舐めるというプレイ。Yukoがおしっこをチビる危険度です。

ちなみに噛まれても誰も助けに来てくれない陸の孤島です。

ギリシャにもそんな無法地帯があるのです。

怖いから、遠回りしてカフェに行こうっと。

庭にパトカーが停まりました。

男女ペアの警察官が降りて、オリーブ畑のなかに入りました。

奥の奥で野焼きしている連中と何やら話してます。

ダイオキシンが出るから焚き火をするな！って注意しているのか。

そういえばここ２日程、見慣れない黒い車がきて、スコップで何かを埋めています。

埋めると言えば、普通は死体ですよね。

ギリシャ語がわからないので、さっぱりわからん。

相変わらず、何を言ってるんだかさっぱりわからないギリシャの立て看板（Top写真）↑

『Lidl』で食料品の買い出し。

Lidlはドイツ系のスーパーマーケットで、段ボール陳列だから安いです。

どの列にナニが置いてあるかわからない意味不明の棚構成につられて、あ、こんなところにこんなものがってんで、ついつい必要のないものを買い物かごに入れてしまう作戦です。

カフェでひと休み。

ウェートレスの女の子が可愛いということで、Yukoと意見が一致しました。

もしも許されるなら眠りについた君をポケットにつめこんでそのままつれ去りたい。

なんて、不埒なことを言ってたのは財津和夫です。

心の旅「チューリップ」歌詞付き

そんなこと、許されません。

もう昭和ではないのです。

吾輩の誕生日です。

誰からもカードとかプレゼントとか粗品が届きません。

寝ているうちに世界が終わったかのように静かで厳かななか、Yukoがプリンを作ってくれました。

ほんのり甘いカラメルソースが涙腺に届きまして、ありがとう、およよよ（涙の音）。

Yukoはプリン、ゼリー、フルーツ系のヨーグルト、溶けかけたアイスクリーム、森永ババロアをこよなく好きではないので、結婚してからこの方、禁じ手だったのです。

この歳になりますと眠れないわけでもないのですが、どんだけ寝ても寝た気がしないような気がしなくもなくて、眠剤を飲んで寝ます。

深いです。

眠りが深い。

悪くないかも。

いつか仕事を辞めたら、海外でバンバン大麻を吸って、それを『旅々、沈々。』で自慢して、帰国して警察に捕まって、駄々と屁理屈を捏ねまくって暴れ、留置場に泊まってみたいです。

大麻、よく眠れるみたいだから。

単なる罰金刑なら、思いっきり謝ります。

食料品の買い出しに。

ブレーキが瀕死の状態というか、ほぼほぼ危篤中なので、なるべく時速10kmで走れるような道を探して。

そんな道なんかあるわけないじゃんと思ってたんだけど、Yukoが見つけ出しました。

車一台走ってない、それでもちゃんとした舗装道路を。

旧ユーゴスラビアからこっち、住宅街の道路はグネグネにのたうちまわったあげく、行き止まりになるのがデフォなのです。だから奇跡の道なんです。

下着泥棒のようにこっそりとスーパーマーケットに到着。

這いつくばるように、ゆっくりと帰宅。

念の為お伝えしとくと、もうブレーキが効かないってわけではないです。大丈夫です、止まります。でも、断末魔の雄叫びが近所迷惑で、こちらにしても首を絞められているような気分になって、車が止まらないじゃないかと思うと、心臓が止まりそうです。

あ、ニンニクと生姜を買い忘れた。

民泊のおばあちゃんから、みかんをいただきました。

食べきれないほど山盛りですが、１週間以内に消化してみせましょうぞ。

軽自動車の部品は、日曜日に北海道のど真ん中の雪深い父母の家に到着し、妹が郵便局まで走り、無事に発送されました。

8500円の部品に19300円もの送料をかけて。

足跡を追跡すると、翌日の月曜日には日本を離れたとのことです。

ギリシャのわが家まで、何日かかるか勝負です。

っていうか、ギリシャ人が週末に働くとは思えないので、今月の23日金曜日までに付かないとアウトになります。不法滞在になるかも。

あ、23日は天皇誕生日じゃん！

そんなことは気にしないで働いてください。