旅々、沈々。

イタリアは来月6日からワクチン接種証明書がないと、レストランで食事できなくするって。

48時間以内の陰性証明書でもいいんだけど、スパゲティを食べるためにいちいち48時間以内に検査を受けるわけにもいかないし、これじゃあイタリアを旅行するなんて無理です。

そんなことになるだろうなあとは思っていたんだけど、それでもやっぱし、どうしよう……。

9月22日のイタリア行きフェリーを予約しているけど、イタリアへ行ってもスパゲティすら食べられないじゃん。

ちなみにフランスも似たようなもんだから、そのうちヨーロッパ中でワクチン証明書が必要になるよね、きっと。

ワクチン証明書をもらうために帰国する？

それは面倒くさい。

じゃ、旅行者にもワクチンを打ってくれるアルメニアに行く？

でも、アルメニアで書式に沿った証明書「グリーンパス」をくれるとはどこにも書いてないわけで。

あの貧乏なアルメニアがグリーンパスをくれるとは思えないです。

ってなことを考えながら、食料品の買い出し。

スパゲティを買う。

モロッコの昨日の陽性者は、1402人（19人死亡）。

おとといに比べるとガクっと減ったけど、いま、犠牲祭という大型連休中だから、肉食うのに忙しくて検査になんか行かないんだろう。

東京はオリンピックの開会式の前日にして、１日の陽性者は1979人。

2000人まであと一歩というところで、モロッコはというと、3940人（12人死亡）。

こちらも4000人にまであと一歩。

がんばっ！、やで。

今日は、各ご家庭で羊をシメて食べる犠牲祭です。

朝から羊が泣いてるぞって思いながら朝飯食って外に出たら、もう皮になってた。

あちこちに、血だらけの皮が道路に転がってる。

あれ、断末魔だったのか。

早っ！

ぜんぜん知らなかったけど、アルメニアは、海外からの渡航者に無料でワクチンを打ってくれてたって。

ロシアのスプートニクＶ、中国のコロナバック、アストラゼネカ社のなかから好きなのを選べるサービスで。

でも、イラン人が殺到して徹夜で並んだりしたもんだから、７月15日からアストラゼネカだけ。

で、アルメニアに10日間滞在してからじゃないと、ワクチンを打ってくれないことになったって。

ま、ボクらにとっては10日間は屁のカッパだけどね、514日間もモロッコにいるくらい根性があるから。

ただね、アルメニアってところが微妙で、2016年に行ったときは国境の税関職員に

「男のくせにピアスをするな！」

怒られまして。

イミグレの若い職員には、

「男のクセに女房にお金を持たすな！」

男たるものは〜って説教されまして。

ボクのほうがはるかに男を長く努めているというのに。

ちなみにアルメニアはエデンの園があったところで世界一美人が多いって前評判だったんだけど、たいていの娘さんは年頃になるとロシアに出稼ぎに出てそのまま帰ってこないから、美人どころか若人がいないです。

エデンの園は、おばあちゃんばっかり。

首都エレバンには、うどん屋さんがあります。

近所を散歩したら、あっちこっちで羊の生首を焼いていました。

羊のカマ焼き。

食うつもりなんだろうか？

町なかのほとんどの人はマスクをしていないからか、モロッコの昨日の陽性者は3631人（20人死亡）です。

連日出血大サービスの激増ぶりで、新記録を狙っています。

たまには美味しいもんでも食べたいとフランス人街まで歩いたんだけど、もうすでに犠牲祭の連休に入ってて、気の利いたお店はやってなくて。

結局、気の利いてないいつものカフェ行くんだけどWi-Fiに繋がらなくて、超〜忙しくてテンパっているウエーターに、申し訳ないんだけどルーターをリセットしてよってお願いしたけど、いつまで経っても繋がらない。

暇なときでも忘れるくらいだから、忙しいときは返事をもらっただけでも感謝すべきですかね？

ま、いつものことだから腹もたたんけど。

で、これまた毎度毎度のことなんだけど、ピザを食べるための小皿がない。

そういうところが、This is Africa。

で、ピザ、ナニを頼んでも、似たような味。

そういうところも、This is Africa。

通りを歩くとなにやら視線を感じて振り向けば、犠牲祭の生贄が佇んでいる。

そんな目で見ないで。

モロッコの昨日の陽性者は、1153人（16人死亡）。

ガクっと減ったけど、月曜日は少ないの法則です。

明日、きっと爆増するから。